ソロ

石器時代、人類で最初の音楽が発せられたとき、それは即興演奏だった。

というようなことを、デレクが書いてたけど、
ついでに言えば、多分それはソロ演奏だっただろう。
（踊りの歴史についても同じかな）

ソロ演奏をするっていうのは、
なにかしら、根源的な何か、根源的な震えのようなもの
に、ふれている。

ま、歳くったんで、巧くまとめる技術も少しはでき、
その「震え」のとこまで降りて行けなくても、
それなりのことはできそうなんだけど、
その深み・マグマに触れることができなければ、
僕的にはかなり失敗だ。

最初に、ソロ演奏をしたのは、
山口で、ヨシダさんの踊りのバックかな、
ギターを叩いてハーモニクスを出すやつね。
（ギターソロのコンサートは、一度したことがあって、
　キャットフィッシュというレコード屋さんの狭い店内で
　しかも12月の30日、う〜ん、何考えてんだ俺？
　発情してたんだろうなあ・・・）

ソロコンサートを初めてしたのは中洲リヴァーサイド。
この時は、ゲストが踊り手３人、ヴォイス１人。
（ああ懐かしきヴァイオリン時代）

石器時代、誰かが何かに感じて身体を動かした（踊った）
誰かがそれを見て、たまらず音を出してしまった。
それは新石器時代の伝染病となるだろう。
新石器時代は、縄文土器など、感性の花咲く時代だ。
（個人的には、ダンスが先で音は後だと思う）

ダンスにたよらず、ソロをすることは
ギターでもヴァイオリンでもパソコンでもやったけど、
技術的な幅の無さが難点だった。
なぜかヴォイスだけは、短期間で巧くなってしまったし、
自分を震わせる何かを感じることのできる状態を保っている。

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９月の箱水、リョウコちゃんの踊りに音を出すってことには、かなり緊張する。
いくつか踊り手の選択肢はあったんだけど、一番の難問をチョイスした感じ。
ま、難問であればあるほど面白い。
10月、佐賀「スガ・シカオ・エスプレッソ？」ホールで何かさせられるらしい。
11月、即興楽園第２回？