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2011年04月28日23:00

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台湾の即身仏の秘密

よく考えたらあまり衝撃的じゃないかもしれないけど。。。。。

荘さんに肉身菩薩の話をした。
そしたら「ああ、あそこは国民党の寺だよ」

荘さんのお話をもとに調べてみたら、台湾の即身仏の実態が分かってきた。
たぶん次のようなことだと考えている。

太平洋戦争の時まで、台湾は日本の植民地だった。
戦争が終わって今度は中国の内戦が始まった。
毛沢東の共産党と蒋介石の国民党の争いだ。
その結果、国民党は負けて台湾へ逃げてきた。

国民党は台湾を支配するにあたって、反日政策をすすめた。
野蛮な日本人を追い出したのはオレたちだ、日本人は敵だ、台湾は日本と闘うんだ!

でも国民党は、もともと住んでいた台湾人を強圧的に支配した。
言論集会などの自由はない。
台湾人たちは「こんなことなら日本支配の時代のほうがよかった」と考える。
だから台湾は世界でいちばん親日的な国になった。

慈航大師の肉身菩薩や紀念館も、そういう政治的な意図があって作られた。
日本の圧政と戦った偉大な僧侶。
だけど本当は国民党の工作員か何かだったらしい。
その慈航さんが死んで肉身菩薩にされて、反日の宣伝に使われた。
立派な建物や運営費は、国民党支持の金持ちや国家予算から出されたそうだ。

だからあんなに気前がよかったのか。
言葉もわからない、一見の参拝者にお茶やお菓子を無料で振る舞う。
バックには反共産主義、反日本の強烈なイデオロギーが隠れていたのだ。

日本の即身仏も、当時の宗教間の争いや体制批判から生まれたという説がある。
ミイラは乾燥して干からびているけど、なんだか生臭い背景があるものだ。


ところで、慈航紀念堂で尋ねてみた。
「台湾に肉身菩薩はここだけなのか?」
意外な答えが帰ってきた。
「他にもたくさんあります。」

いくつかの地名を紹介された。
ホテルに帰ってネットで調べる。
手頃なところにもうひとつあるのを発見。
翌日行ってみた。



本当はこのへんで(続く)になるけど、明日からまた遠出をする。
だから長くなるけど一気に書く。

4月15日(金)

地下鉄に乗って終点の「新店」という駅まで行く。
台北市の郊外だ。
ここから歩いてすぐ近くに肉身菩薩さんがいる。
駅の周辺地図を見たら、お寺が載っていた。
海蔵寺というところ。

大きな川の吊り橋を渡る。
それなりに行楽地になっているらしい。
フォト

向こう岸の街の雑居ビルのような建物が海蔵寺だった。
建物に入ると本堂があった。
尼さんか信者さんたちがお経を上げている。
本尊の観音像の隣にそれらしいものがある。
「清厳肉身菩薩法相」と書いてある。
間違いない。
フォト

尼さんに呼び寄せられて「そこに座れ」と言われた。
お経の本を持ってきてくれて「一緒に唱和しなさい」とのこと。
文字だけ追えば、なんとなく意味が分かった。
なかなか貴重な経験をした。

読経が終わった。
みんな部屋から出ていった。
ゆっくりと肉身菩薩を観察する。
フォト

ここのお方も金ピカだ。
顔も人形のように作ってある。
でも姿勢が不自然に猫背になっている。
やはりミイラをベースにしているのだ。

帰りがけにお供え物のペットボトル入りミネラルウォーターを貰ってしまった。
台湾はどこのお寺も気前がいいなあ。

日本に帰って調べてみた。
台湾国内には少なくとも6体の肉身菩薩さんがいる。
もういちど台湾に行かねば。

ということで台湾旅行記は終わり。
次は新潟旅行記をお楽しみに。
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