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2011年04月05日23:47

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桜の花の満開の下

いつのまにか桜が満開だ。
これでやっと花粉の季節も終わり。
今年は苦しかった。
今週末は花見で盛り上がるか!


ずっと昔のことだけど、静岡県で花見をした。
御前崎のあたり。
浜岡町というところに原子力発電所がある。
桜の花が咲く頃、みんなで浜岡原発へ行った。
「花の奇形調査」というのに参加したのだ。

桜の花びらは5枚。
ピンク色で太ったカニの爪のような形をしている。
そのなかに奇形の花というのがある。
花弁の数が多かったり少なかったり、形がゆがんでいたり。

普通こういうのは全体の1%もない。
100個に1個も出てこない。
ところが浜岡原発の近くの桜の花は奇形がたくさんある。
多いところだと大体5%ぐらい。

ということを一生懸命調査する。
木に登って花の数をかぞえる。
奇形を見つけると、お宝を発見したようでなんだか嬉しい。
「やったぜー!」と思う。

奇形の花が多いのは浜岡原発で流出事故があったからではない。
毎日すこしずつ、どうしても漏れ出すほんの僅かな放射線を浴びてきたから。
それぞれは、ただちに影響があるとは言えない量だ。
だけど桜の木は、雨の日も風の日も24時間、放射能を蓄積してきたのだ。

世の中には恐ろしいことがあるものだなあと思った。

調査が終わったら、奇形桜の樹の下で花見になった。
地元の反原発の人たちと一緒にビールを飲んで宴会。

あれから10年以上たった。
浜岡の桜もいまごろ満開かなあ。桜
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