お盆ももうすぐ終わり。
この2日間は家でのんびり過ごした。
ちょっと買い物に行ったぐらい。
BSフジで「ディープ・パープル アット モントルー2006」というのをやっていた。
わたしはディープ・パープルの来日公演を観たことがある。
全盛期の演奏だった。
伝説の大阪フェスティバルホールのライブのようだった。
それに比べて今日の放送は、衰えが激しかった。
ボーカルのイアン・ギランは、あの特徴的な高音シャウトが出ていない。
キーを下げて歌っているけど、それでも途中で疲れたように声が途絶えたりする。
「ハイウェイスター」なんて聴いていてハラハラドキドキ。
まるで身体障害者の子が健常者の運動会に出て、それを一生懸命応援しているような気分だ。
でもいちばん物足りないのはほかにある。
リードギターのリッチー・ブラックモアがいないこと。
かわりにスティーヴ・モーズという人がやっている。
ぜんぜん違うなあ。
リッチー・ブラックモアというのは凄いギタリストだ。
ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベックがいくら凄いといってもペンタトニックスケールで演奏していた。
アドリブの部分をよく聞くと分かるけど「ドレミソラ」で弾いている。
ファとシがない。
こういう1オクターブを5音で演奏するのがペンタトニックスケール。
リッチー・ブラックモアは音階の12音全部を使った。
ジャズやクラシックでは珍しくないことだ。
でもロックでこれをやったギタリストはリッチーが初めて。
それ以降も12音を全部使う人は少ない。
難しいわりにノリのいい演奏ができないからだ。
わたしが知る限り、ほかに有名なロックの12音ギタリストはイングヴェイ・マルムスティーンぐらい。
ということで気の抜けたディープ・パープルを聴きながら、冷えていないビールを飲みつつ貴重なお休みは終わろうとしている。
あ〜〜、また明日から仕事かぁ
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