ブルックナーも飽きたから中森明菜を聴いている。
この人、最近は演歌やフォークソングのカバーアルバムを出している。
とくに演歌のほうはお勧め。
普通の演歌歌手は「こぶしを回す」という歌い方をする。
鼻に抜けるような声でビブラートをきかせ、断続的にシャウトする。
明菜ちゃんは全然そんなことをしない。
「ミ・アモーレ」や「飾りじゃないのよ涙は」と同じなのだ。
少しハスキーなアルト声で抑え気味に歌い上げる。
哀愁がじんわりと伝わってくる。
「天城越え」などは絶品だ。
石川さゆりよりも感動的にこれを歌える人がいるとは思わなかった。
あと「越冬つばめ」も素晴らしい。
森昌子よりいい。
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