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2009年12月06日23:56

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三ヶ根山で戦争について考える

三ヶ根山スカイラインへ行った。
「殉国七士廟」を見るためだ。

東京裁判では7人のA級戦犯が死刑になった。
その遺骨が納められている。

この遺骨はゴミ捨て場のようなところに捨てられていた。
それを有志が忍び込んで持ち出したのだという。
どこかにお墓を建てなければいけない。
いろいろあって、愛知県の三ヶ根山頂に建てられた。

「殉国七士墓」と書いた大きな墓石があった。
ふだんは静かな山の中だ。
でも今日は日米開戦記念日が近いからか、右翼の人たちがたくさんいた。
「北方領土返還」なんて書いた街宣車が駐車場を占拠していた。
墓の前には数十人の右翼の人たちが起立してならんでいた。
神主さんが詔をあげている。

お墓の前で記念写真を撮りたかった。
とてもそんな雰囲気ではない。
「おじゃましました−」と右翼さんたちに挨拶をして帰ってきた。

それにしても右翼の人たちというのは、いつもスーツを着ていて礼儀正しい。
わたしは右翼さんとは反対の立場の人たちの集まりに行くことが多い。
みんな適当な服を着て、髪の毛もぼさぼさだったりする。
もうちょっと右翼さんたちの格好を見習ったほうがよい。

三ヶ根山の頂上には他にも慰霊碑がたくさんある。
ほとんどは第二次世界大戦の軍人のものだ。
とくにフィリピンを占領していた部隊のものが多い。
歩兵隊とか航空隊とか憲兵隊とか、近衛兵の慰霊碑もあった。
慰霊碑の間にはゼロ戦のプロペラやB29のエンジンもあった。
休憩所のようなところに入ると、海軍旗や軍人勅諭や昭和天皇のご真影などが飾ってある。
この山の中だけ、いまだに戦争が続いているような気が流れている。

そんな戦争関係のモニュメントの中に場違いなものがあった。
カレン・カーペンターの慰霊碑だ。
もちろん、カーペンターズで清らかな歌声を聞かせてくれたあの女の人のこと。
立方体の石碑の上に女性の頭像が乗っている。
カレンの顔なのかなあ。
全然似ていない。
石碑には「カレンよ永遠に」という文字。
それから楽譜が刻んである。
「イエスタデイ・ワンスモア」のスコアだった。
カーペンターズの熱烈なファンが建てたのだろうか??
これが普通の公園かどこかだったら、どうということもない。
でも、まわりは戦争の記憶だらけ。
こんなところで「イエスタデイ・ワンスモア」なんて、悪い冗談だぞげっそり
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