うつ病になる人が増えているようだ。
労働組合のほうでもそういう相談がある。
多くの人は仕事をしている。
起きている時間のなかで、いちばん多いのが仕事をしている時だ。
しかも仕事にはストレスがあってあたりまえ。
だから仕事が原因でうつ病になる人が多い。
仕事が原因で怪我や病気になったときは労災だ。
ちゃんとした名前は「労働者災害補償保険」という。
労災が受けられれば、会社をクビにならない。
治療費や休業補償もでる。
治療が長引けば年金もちょっと増える。
いいことばかりなので、仕事中の怪我や病気は労災を申請したほうがいい。
ここで問題なのが「鬱病」だ。
本当に仕事が原因で鬱病になったのなら、もちろん労災だ。
だけど判断が微妙なケースが多い。
申請して認められるのは3割に満たない。
労災かどうか決めるのは労働基準監督署だ。
申請をもらったら、監督署の人たちは審査をする。
係の人たちは「どうしようかなあ??」と漫然と考えるのではない。
ちゃんとしたマニュアルがある。
「職場における心理的負荷評価表」というやつがある。
チェックシートのようなもので、これに当てはめて決定する。
見本は厚生労働省のホームページにある。
これがなかなかおもしろい。
心理的負荷の具体的出来事というのがならんでいて
「達成困難なノルマが課された」
「顧客や取引先からクレームを受けた」
「昇進で先を越された」
「大きな説明会や公式の場での発表を強いられた」
などなど。
職場以外の心理的負荷という項目もある。
「親類の誰かで世間的にまずいことをした人が出た」
「自宅に泥棒が入った」
「失恋、恋愛関係のもつれがあった」
「隣近所とのトラブルがあった」
。。。。。。
うつ病のネタというのは、いろいろあるなあ。
ということで、うつ病の労災認定にも「傾向と対策」がある。
認定してもらうには、チェックシートのどこでポイントを稼ぐか。
またはマイナスのところをどうやって隠すか。
労働組合に、うつ病で相談にきた人がいる。
今月、いっしょに申請にでかける。
どういう戦略で行くか、いま評価表を見て考えている。
難しいなあ
これはかなりの心理的負荷がかかるぞ
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