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2009年10月24日23:29

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岐阜県のミイラ

また即身仏のお話しだ。
ほかに話題がないのか!あせあせ

岐阜県本巣市谷汲の横蔵寺へ見に行った。
東海地方唯一の即身仏だ。
10年以上前に行ったことがあるが、もう一度見たくなったのだ。

まずは近くの谷汲山をお詣りして、軽くハイキングをした。

横蔵寺に近づくと「ミイラ寺こっち→」なんて書いてある。
お堂の前の説明板も「横蔵寺のミイラ」になっている。
山形県のお寺では「ミイラではありません!即身仏です!」なんて言っていたのに。

それにしても10年前に来たときと様子が違う。
もっと古い建物だったような気がする。
受付の人に聞いてみた。

何年か前に水害があって、ミイラも水浸しになった。
それで丘の上の方に新しい建物を建てて安置したそうだ。

新築のお堂は、ちょっと安普請だけど広くて明るい。
ガラス越しだけど、ミイラのすぐ近くでじっくり観察できる。
山形即身仏はみんな法服を着ていた。
ここのミイラは全裸だ。
研究室の標本のようだ。

だから身体の皮膚の状態までよくわかる。
全体的にしわしわの皮膚がつながって残っている。
手を組んだまま死んで乾燥したのだろう。
両手の指先がくっついて同化している。
左右の眼球も残っている。
「即身仏なんでも博士」になりつつあるわたしとしては、かなり保存が良いほうだと思う。

山形即身仏たちは真言宗の行者だった。
ここのミイラは富士信仰だ。
富士山に何度も登った登山家だったらしい。
なんとなく親近感がわいてくる。

山形ではどのお寺も案内係の人が詳しく説明してくれた。
ここでは録音の音声が説明してくれる。

ほかの拝観者がいなかったので受付の人と少しお話しをした。
受付の人も「うちのミイラは、」なんて言っていた。

東北地方と東海地方の文化の違いを感じるなあ。

でも、ここも山奥の静かなお寺だ。
森の中でミイラは静かに座っている。
山形県と違って、近くにお友達がいないから寂しいだろう。

このあとデカ盛りに行ったけど、その話はまた明日。
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