東北旅行記も、書いているわたしが飽きてきた。
だけど「川倉賽の河原地蔵尊」だけは書いておきたい。
青森の霊場といえば「恐山」だ。
たしかに恐山温泉は良い湯だった。
景色もきれいだった。
だけどなんといってもメジャーな観光地だ。
霊的雰囲気は「川倉賽の河原地蔵尊」の足もとにも及ばない。
弘前市から津軽の奥地へ入っていく。
現役のわらぶき屋根の家がある。
こんな家に住んでいるのは岐阜県白川村の人たちだけだと思っていた。
めちゃくちゃ田舎だなあ。
そんな田舎の町に「川倉賽の河原地蔵尊」はある。
津軽の恐山というわりには普通のお寺だ。
墓地は広いが、お寺の境内は1ヘクタールぐらいか。
本堂に入る。
東北特有の、こけしのような地蔵像が4体安置してある。
ここは死者を祀る寺だ。
死んだ人の遺品や遺影が所狭しと飾ってある。
靴、ランドセル、帽子、背広。。。。。
奥の方には2000体のハンドメイドの地蔵さんがいた。
みんなにこりと笑ってこちらを向いている。
ブキミだなあ。
社務所の人のお薦めで人形堂というのも見に行った。
こちらのほうは、もっとビックリした。
広い部屋の中に棚がぎっしり置いてある。
その棚には花嫁人形が並べてある。
子供が未婚のまま死んだとき、死後に結婚できるよう、親が供養しているのだ。
人形ケースには生前の写真や故人が好物だったものなども入っている。
それにしても生きていても結婚できずに苦労している人も多いのに、そんな調子よく死んだ人が伴侶をみつけることができるのだろうか?
というような疑問はいっさい起きなかった。
部屋の中には霊気が充満していたからだ。
死んだ息子や娘のことを想い「生きていればそろそろ適齢期だなあ」ということで花嫁人形を奉納する親の気持ちはどんなものだろう。。。
そそくさと記念写真を撮って出てきた。
その写真をこの日記に載っけようと思った。
でもやめとこう
見たい人はネットで検索すればいくらでもあります。
青森観光なら、ここがイチオシ。
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