毎週木曜日は韓国語教室の日。
ハンバーガー屋で勉強する日でもある。
この店は繁華街の真ん中にある。
いつも賑わっている。
いろんな客がいて、いままでも隣の客の会話をこっそり聞いて楽しんでいた。
日記にその内容を書いたことも何回かある。
今日の隣の席の人たちは若者グループだった。
最近バンドを結成したらしい。
グループ名をどうするか話し合っていた。
英語の名前の方がいいとか、日本語がいいとか、漢字はよくないとか。。。
いろんな案が出ては「ダサイ!」のひと言で却下されていた。
そのうちに
「ダストはどうだ。」
「なにそれ。」
「おまえ知らんのか。英語でゴミの意味だ。」
「そういえばダストボックスっていうなあ。」
「あっ、それがいい。ダストボックスにしよう!」
あっさり決まってしまった。
一時間以上も議論していたのに、なんという平凡なつまらない名前なのだ。
このバンドの将来を憂いながら
「まあ他人のことだからどうでもいいや。」と思いつつ勉強をしていた。
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