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2008年11月27日23:43

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寺山修司「薔薇門」を聴く

SMAPのコンサートが行われている昨日と今日、わたしは部屋の中で音楽を聴いていた。
寺山修司&オカマの東郷健による「薔薇門」だ。

1973年、天井桟敷レコードから発売された幻の名盤だ。
東郷健をはじめとして同性愛者たちが、寺山修司の監修の下で心情を吐露している。
ヒトラーの演説に被さり、東郷健がオカマの解放を訴える選挙演説は圧巻だ。
当時としては斬新で前衛的なものだったのだろう。

わたしも期待して入手したのだが、あまりに前時代的なセンスでビックリした。
このCDでは差別され、哀しく、やり場のないオカマたちのうめきのような唄が詰まっている。
同性愛というのは当時も今も差別されていることに変わりはない。
でも当時の「同性愛なんて変態だ!」という差別から、「社会的偏見をなくそう!」という意識に変わってきたと思う。
昔はたしかにこんなふうだったなあ、という懐かしい感想ばかりが沸いてくる。

寺山修司の作品が時代に追い越されて古びてしまうなんて。。。。。

だけど、寺山修司の言葉の魔術は、やっぱりすごい。
わたしが気に入ったのは
「青少年のための男色入門」
「毛皮のマリー」
「どろぼうたちのキリスト」
むしろ当時よりもヘンな先入観なく、素直に聴くことができるだろう。

結論:やっぱりこれは必聴の名盤だ。
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