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2008年11月25日23:32

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アール・ブリュット展へ行く

23日(日)、滋賀県立近代美術館へ行った。
アール・ブリュット展を覧るためだ。
アールブリュットというのはアウトサイダー・アートともいう。
芸術の伝統的な訓練を受けていない、名声を目指していない人たちが創った芸術。
知的障害者が描いた絵などが多い。

展覧会場にはそんな絵がたくさん飾ってあった。
ゾネンシュターンやヘンリー・ダーガーなど、有名な作家の絵もあった。
全く無名の人や、生没年不明の人の作品もあった。
どれも解説なしで並べてあるので、先入観なく覧られる。

わたしがおもしろかったのはカジミエシュ・サイコンという人の絵だ。
解説によると
農家に生まれ、数年しか小学校に通わなかった。
21歳のころ精神に異常をきたし入院すると、自分の殻に閉じこもり外界との繋がりを一切断った。
絵を描きはじめたのは42歳のときである。
とのことだ。

一枚の絵に描かれているのは、たぶん女性の横顔だろう。
パステル調の色合いで、極端にデフォルメされている。
なにかいままで見たことがないようなもの。
奇妙な違和感を感じさせる。
単純な構図だけど、いつまでも覧ていて飽きることがなかった。
その経歴からして、どうしてこんなすごい絵が描けるのだろうか。

そのほかにも、世界地図やヌード写真に落書きした作品があった。
母親の肖像画を何枚も書き続けた人。
100年後や200年後のカレンダーを描き続ける人。。。。

あまりにおもしろい絵ばかりなので、かなり長い時間を過ごした。
こういう絵を鑑賞したあとは、普通の絵が物足りなく見える。
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