震災後に生まれた子はもう小学校3,4年になる。
震災のとき小学生だった子は高校生から成人だ。
それを見ると、もうこんなに時がたった、と思う。
石巻の震災復興公園はやっと先日完成したが、
南三陸や牡鹿や女川は、まだ工事中のところがある。
広くて荒れた土地の中を新品の道路だけが走っている。
災害公営住宅に入った人たちは、もっと便利な住宅を購入したり、
子や孫を頼って転居したり、孤独死(以外と多い)したりで、
空きが出ている。
震災から11年たって、行方不明なんて、おかしいでしょ?
もう死んでいるんだよ、と頭ではわかっても届けが出せない。
どこかで生きているとは思ってないけど、
漁師さんの網にかかった指の骨が家族とわかれば、
その骨を仏壇に入れて死亡届が出せる、と思っている人たちは
けっこう多い。
実際、そうやって誰の家族かわかった遺骨もある。
震災後に、泳ぎの上手な小学生の娘さんが行方不明になった親御さんが
「泳ぎがうまかったから津波を泳ぎ切って海流なんかで上手に流されて」
「ハワイかなんかに流れ着いて、記憶喪失で」
「あっちの人に育ててもらっているかもしれないなんて」
「つい考えてしまうんですよ」
と少し笑いながら言ってた。
あの親御さんは、今どうしているだろうか。
その後娘さんはみつかっただろうか。
たとえ小さい遺骨でも、見つかって本人とわかれば
つらくても「よかったですね」と言わねばならない。
聞けないけど。
(この時点で行方不明者2523人、との記事について書いたもの)
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