江戸の名物である、天ぷらと寿司とそばは、ファストフードでした。
私は江戸時代が専門ですが、知れば知るほど、あの時代は現代にはない長所があります。
話がそれますが、江戸時代、長屋ではやり病で両親が死んだ場合、残った子は長屋で育てたそうです。順番にご飯を呼ばれて。年頃になったら、その子が女の子の場合、「好きな者はいるか」ときき、いなかったら長屋のおかみさんたちが自分の衣装を貸すなどして支度をして嫁に出す。男の子は「オメエ、何になりてえんだ」と聞き、「大工」と言ったら、知り合いの棟梁に弟子入りさせる。
今、マンションに両親を失った子がいたら、すぐに福祉事務所につれていかれます
自然の豊さも、同じことです。今ではありえないほど豊かでした。
夏目漱石『道草』には、東京府の中心に住んでいると思われる主人公が、子どものころに小川で遊び、たくさんの淡水のカニを捕まえたという話が載っています。
今は、淡水のカニは、アカテガニやモクズガニなどがいますが、川で見たことはありません。店で食べられたとしても、かなり高いでしょう。
カニでさえ、子どもが捕まえられるほど豊富です。
東京湾とその周りの河川は、水産物の宝庫でした。
湾や皮で採れる、豊富な、海老、ハゼ、穴子、早鮎を使った寿司や天ぷらは、特に調理の時間が短いから、屋台で供されていました。
酒を飲みながら客は天ぷらをつまみましたが、そのいわゆる締めが、天茶であり、天丼です。
昔、永福町に女友達がいました(といってもガールフレンドではなく友達です)
彼女が、「(名店の天太呂で)天茶たべよ」とよく電話してきたのを覚えています」
天茶はお茶漬けですから、後回しにします。
天丼は、美味しいものは死ぬほど美味しい。
外国人がはまるのもわかります。
浅草の並木藪の先代が、「えび以外は、天ぷらじゃあネエ」とおっしゃっていました。賛成です。だから、海老とパセリと海苔にします。
レシピ
1 車エビ三本、パセリ(絶品)、海苔を揚げる
2 海苔の千切りを天盛りしたご飯に乗せて、タレを掛ける
これで終わりです。
コツは、
1 卵水も粉も冷蔵庫で冷やす。
2 卵水と薄力粉は、ダマが残るくらいザックリと混ぜる。
3 パセリは、水が多い衣を軽くつける(ついていないところがあってもいい。ネタにスプ―ンで衣をかける)
4 なるべく多くの油を使う
https://www.kateigaho.com/article/detail/17951
5 海老はできれば、一束(握りこぶしの幅)の活車エビ。その場合は5本揚げる。もう少し大きくてもいい。
タレは、
水、醤油、みりんを、2、1,1の割合で混ぜて煮詰める。
その際、焼いたえびの殻と頭を入れる(秘伝!)
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