国語学の講義にはいくつかハイライトがあります。
敬語、俗語流行語、悪文、主格と題目提示などですが、方言もその一つです。
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言語系統説という考え方があります。
ある元となる言語(源郷)から、いろいろな言語が分化したという考え方です。
写真は、グルカン仮説の図です。
たとえば、「おはよう」を
英語:Good morning【グッド モーニング】
ドイツ語:Guten Morgen【グーテン モルゲン】
オランダ語:Goedemorgen【フーデモルヘン】
スウェーデン語:God morgon【ゴー モロン】
デンマーク語:Godmorgen【ゴー モーン】
と、西ヨーロッパから北ヨーロッパでは、非常に似た表現を使って述べます。
だから、ヨーロッパ語の祖先のようなものがあり、そこから各言語が分化したという考え方が出たのは、非常に自然です。
グルカンというところが源郷であるという仮説を支持する人が多いです。
日本語の場合、一時、ウラル・アルタイ語族という系統に属するといわれましたが、いろいろな異論が出ています。
もう一つの言語の考え方は、クレオールという考え方です。
言語は、異なる言語が交じり合って出来たという考え方です。
現に、台湾の宜蘭では、日本語と宜蘭語(中国語ではない、台湾にもともと住んでいた宜蘭人の言葉)のクレオールが話されています。
日本語は、この二つの考え方の両面を持っていて、琉球語と同じ系統に属していることは間違いありません。
日本語と琉球語は、下記の考え方を基本としてください。
1 日本語、八丈語、琉球語(奄美語、沖縄語、八重山語など)は、日琉語族に属する。
たとえば、徳之島方言と呼ばれるものは、
日琉語族 琉球語派 北琉球語群 奄美語の、徳之島方言です。
活用形が日本語とほぼ同一、SOV型などの共通点があります。源郷問題は諸説あり、まだ、決着していません。
2 (日本語に限りませんが)古い表現が辺境に残るという傾向があります。だから、琉球諸語のあるものには、係り結びがあります)辺境に赴任する場合、方言辞典とともに、時代別古語辞典を持っていくといいです。
そのことを体系的に論じたのが、柳田國男『蝸牛考』です。
3 小笠原方言は、日本語と英語とのクレオールです。
現地に赴任したら。
1 インホーマットを探してください。
最も頼りになるのが、地域の小中学校を転勤して回った、退職校長です。
理由は、「A島に赴任した時に、B島やC島のキャリアが長い✕✕先生と飲み仲間になった。」「防災計画の策定に関連して、県庁や島の役場の人たちや建設業者などの島の有力者と話し合って親しくなった」など、地域の情勢に明るく、年賀状のやり取りを通じて、卒業生の動静を良く知っているからです。また、さすがに人柄がいい方が多いです。
2 研究施設を把握してください。
ネット検索をすると出ますが、少し離れた大学や外国人である場合もあります。
二番目の写真は、
昭和初年代の、小笠原諸島の欧米系住民
三番目は、『蝸牛考』
これが、宜蘭クレオールです。
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