10月21日から栃木県立美術館で、
「文晁と北斎 このふたり、ただものにあらず」が開催されています。
会期は12月24日迄です。
いずれ行こうと思いながら、ずるずるしてしまい、今日観て来ました。
切羽詰まらないと動かないのが僕の悪い癖です。
しかし、良い事もありました。
今回、北斎の富嶽三十六景が2期に分けて展示され、
前半で「神奈川沖浪裏」、後半で「凱風快晴」と別れていました。
ところが19日の下野新聞に、
22日からの3日間、「神奈川沖浪裏」が特別展示されるとの記事が載りました。
本当は、20日か21日に行こうと思っていたのですが、
ならばと言う事で今日行った次第です。
混むだろうと思って、開館の9時半の前に着きましたが、
駐車場は残り僅かと言う状況で、何とか停められましたが、
入館の入り口には長蛇の列が出来ていました。
僕は、これまで何回も県立美術館に行っていますが、
入館に列が出来ていたのは初めての体験です。
後ろ姿だけきり見えませんが、ほとんどが高齢者と言う感じでした。
館内は、絵の前に人だかりがしていたのは少なかったですが、
概ねどの絵の前にも人がいるとの状況でした。
展示は、谷文晁から始まりました。
僕は、これほどまとまった文晁の絵を観た事がありませんでしたが、
山水画から始まって、様々な絵が展示され、
その全貌が分かるような感じでした。
しっかりと真面目に描く人だったのかなと思いました。
文晁は、松平定信の近習として仕えていましたが、
松平定信の賛がある絵が2点ほどあって、二人の関係を窺える気がしました。
また、昌平黌の儒官古賀精里の賛もあり、文晁の幅広い交友関係も窺えました。
文晁の門人には、渡辺崋山などと共に、
栃木県出身の高久靄�僂篥頂蠢隸世�いますので、
その辺も観られるかと思いましたが、それは出展されていませんでした。
そして北斎です。
文晁と北斎の交友を直接示すものはありませんでしたが、
二人の違いが何となく分かるように感じました。
女達磨図が出ていました。
少し前に、栃木市で喜多川歌麿の女達磨図が発見されましたが、
画題として、当時描くのが流行っていたのかも知れません。
更に、北斎の女達磨図に十返舎一九が賛を書いているのも面白いと思いました。
富嶽三十六景、実際は46点あるのですが、この半分と、
神奈川沖浪裏も出ていました。
僕は、2003年9月6日に東京国立博物館で全部の作品を観た事があります。
その時、やはり神奈川沖浪裏と凱風快晴の2点は、図抜けていると思いましたが、
今回も同じ感想を持ちました。
有名な作品は、それなりの良さがあるのでしょうね。
今回は、北斎の肉筆画が中心でしたが、良い作品が多かったと思います。
北斎の作品は、様々な機会に観て来ましたが、
凄い才能のある作家だったと思います。
下記に今回の展覧会の概要がありますので、宜しければご覧ください。
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t231021/index.html
【今日の一句】
もててます 人手足りずに 猫君も
猫の手も借りたいと言いますが。
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