今夜は『天気の子』を見ました。2019年No.1ヒット映画の初地上波と新聞に宣伝文句
がありましたが、逆に、と云う事はコロナ禍を経験していない、にも関わらず
「不要不急の外出を控えましょう」と街中にスピーカーが流れているシーンなどは予言
なのではないか、とさえ思える。実際、新海誠監督は、この世界が変わってしまうの
ではないか、と云う予感があったと仰る。
映画中に出て来る事でもあるが確かに江戸という街は海を埋め立てて広がった街であり
奠都以降も、その流れを継承して今日の東京が成立している。という歴史的事実に
則ってファンタジーが展開される。
私が面白いと思ったシーン。東京都の田端という町が出て来る。ここは山手線と京浜
東北線が分岐する場所で、そこに東北新幹線が突っ込むという構図になっている。
であるから弟と住むヒロインの家が電車が通って揺れる、という話が成立する。
私が監督からの問題提起である、と受け取った事、それは孤立である。「不要不急の
外出を控えましょう」と云う呼びかけは言葉を返せばStayできるHomeがあればこそ
であるが、この映画の登場人物たちには、それがない。従ってコロナ禍を経ても尚、
いや益々に、この映画は重い問題提起が含まれている。
『天気の子』は雨天を晴れにする晴れ女がヒロインと云う解説が為される。それは
正しいのであるが説明しきれていない。雨天を晴れにする役割を担う事になる
ヒロインか。その役割ゆえに大変な事態になるのであるが。
名作か否かは率直に言って人によって分かれるであろう。
しかし私は2019年における新海誠の世界を描き切った傑作である、と思う。
嗚呼「世界は所詮、狂っている」のであった!
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