新型コロナウイルスによる感染症がなければ、
今頃は東京オリンピックの開会を控えて、賑やかだったでしょうね。
あるいは、それを見越して企画されたのかも知れませんが、
昨夜、NHKBSで、市川崑監督の映画「東京オリンピック」が放送されました。
ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
僕は、オリンピック直後に学校で連れられて観た記憶があるのですが、
多分、中学生になってからだったような気がします。
テレビでこの映画を観るのは2回目だと思います。
調べてみたら、2008年7月21日にやはりNHKのBSで放送されていました。
この時の放送では、チャドの陸上競技選手が孤独な選手村生活を送るシーンが
なかったような気がしますので、短縮版だったのかも知れません。
昨夜は、放送時間が約3時間ありましたので、完全版だったと思います。
12年ぶりに観た「東京オリンピック」でしたが、
亀倉雄策のポスターのような太陽のシーンから始まり、
各国を巡って来た聖火が日本に入り、各地で多くの人がこれを迎えたシーンや、
富士山の大写しの前を走って行く聖火など素晴らしいと思いました。
そして開会式のシーン、陸上競技を中心とした各競技を、
アップを多用して選手の細かい表情を描くとともに、
スローモーションを使って、選手の筋肉の躍動感、足元なども撮っていて、
いずれも素晴らしい映像だと思いました。
また、勝者ばかりでなく、敗者にもスポットを当てています。
マラソンで、水分補給のため、
立ち止まってジュースを3杯も飲む選手がいました。
途中でリタイアした選手や、
マラソンの終わった後の選手達の傷ついた足を克明に撮っていました。
更に、観客や競技に出場しない人々の姿も撮っていて、
皇太子妃だった美智子妃殿下の姿もあり、本当に綺麗な人だと思いました。
1964年(昭和39年)の東京の街と人々の様子が良く撮れていました。
中心部には、都電が走っていました。
自転車競技の行われた八王子郊外では、藁屋根の農家がありました。
沿道に応援に出た女性は割烹着姿でした。
また当時は、成績発表の時に、
「これは〇〇新記録でございます」と言っているのに気が付きました。
丁寧な言葉遣いだったのだと思いました。
この映画が出来た時に、当時オリンピック担当大臣だった河野一郎が、
これは記録映画ではないとクレームをつけた騒動がありました。
確かに種目は陸上競技に偏っているかなとは思いましたが、
オリンピックと当時の日本を実によく記録した映画だと思いました。
東京オリンピックの行われた時、僕は小学校6年でした。
授業中もテレビを見せてもらった記憶がありますが、
運良く抽選に当たって、国立競技場に陸上競技を見に行く事ができました。
聖火台の近くのかなり高い所で観ていました。
映画にもシーンがありましたが、男子1万メートル決勝を見ました。
優勝したアメリカのミルズ選手のラストスパートは目に焼きついています。
3周位、周回遅れになりながら、最後まで走ったセイロンのカルナナンダ選手に、
直接拍手を送りました。
カルナナンダ選手については、後に「ゼッケン67」と言うタイトルで、
小学校の教科書にも載っています。
当時、美人との評判の高かった女子800mの優勝者、
イギリスのアン・パッカー選手が本当に綺麗だった事を確認できました^^
観ていると次々と選手の名前が頭に浮かびました。
聖火の最終走者だった坂井義則、マラソンで銅メダルを取った円谷幸吉、
80mハードルの依田郁子など、既に鬼籍に入られた選手の姿も観ました。
今年開催予定だった東京オリンピックは、来年に延期されました。
先日、その競技日程などが発表されました。
来年実施出来るでしょうか?
僕は無理だと思っています。
日本国内で感染症が終息するのかも微妙な感じですし、
世界中で終息する可能性はほとんどないと思っていますが、
果たしてどうなるでしょうか?
ログインしてコメントを確認・投稿する