mixiユーザー(id:12410478)

2019年03月09日11:27

303 view

東大の解答発表は、素晴らしい。

思えば、旧共通一次、現センター試験実施のときに言われた言葉は、「日本のバカロレアに」というものでした。

バカロレアの問題というのは、
1.文化は我々をより人間的にするのか? (La culture nous rend-elle plus humain ?)
2.真理を捨て去ることは可能か? (Peut-on renoncer à la vérité ?)
3.ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(Le Monde comme volonté et comme représentation) からの抜粋の解説

から、一問選び、それを記述するというもの。
しかも、勝手に書いてはいけなく、
たとえば、人間性( humain )ならば、先行するデカルトやヴォルテールなどの議論を踏まえて書かなければなりません。
また、rendreという動詞は、戻す、行きつかせるという意味があります。相当、いろいろな答案が出てくることが予想されます。

しかし、変質していったのは、明らかに大学教員(や高校教員)の責任です。

楽な方について、
バカロレアとは似ても似つかないテストに、申し訳程度に二次を付けるということが行われました。
楽だからです。

また、バカロレアは、高校はおろか、大学でも教える力がある人は、ほぼほぼ、いないと思います。理系はわかりませんが。
要するに、学力がある人と入れ替えるという制度がないからです。
既得権になっているからですね。

先の問題に対して、サルトルやハンナアーレントを持ち出したら、どう評価されるか。
私は、ヤバいと思います。

本居宣長は、契沖や本居春庭との関係から、その言説の意味を明らかにするべきでしょうが、
小林秀雄『本居宣長』を持ちだしたら…
歴史の論文に『坂の上の雲』を持ち出すようなものですね。

東大の問題は、バカロレアとは全く違いますが、うまくいっている選抜方法です。

公表により、意味のないポイント主義(記述答案。意味があるものとないものがあります)が明らかになることはいいことです。


■東大、入試の出題意図や解答を初公表へ 文科省の求めで
(朝日新聞デジタル - 03月08日 19:23)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5529783
7 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年03月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31