筑波大付属駒場高校という、進学で言ったら日本一(定員が少ないから、東大や京大合格率が高い。他に芸大に行く人もいる)は、先取りをしていません。
だから、先取りをすればいいというものではありません。
先取りが失敗する原因
1 教え直しになるから。
ある女子高では、古文の助動詞を中二に完成させるという触れ込みです。
親しい子だったので、
「へえ、それじゃあ、あんたの学校は、東大300人、国立大学医学部50人合格しているはずだよね。」と言ったら、彼女は笑っていました。
もちろん、応用できる子は、少ないです。
参考書はどうかというと、あの往年の名著とされる『古文研究法』ですら、「文脈で判断する」程度のことしか書いていませんから、予備校で習い直すということになります。
二段構えで教える高校もあります。
しかし、こういうケースがあります。
高校一年で、河合塾で、ぼくが「む」は、「話し手が考えている」と教えました。
その子は、高三で、学校の先生に、推量、意志、適当…などの訳が書かれたプリントを配られ、「覚えろ」と言われたそうです。
一段目が本質的なら、二段目は余分です。
同じ担当者が教えるべきでしょうが、それができるはずがありません。
ちなみに、ぼくはこの子にどうしてそういう教え方をしたかというと、高三でいいことを教える高校が少ないのを知っているからです。だから、今のうちにと思っただけです。
いい先生がいても、入試問題をやるだけになってしまうから。また、いい先生など100人に一人程度しかいません。
これは自慢ではありません。
教科以外の雑務に追われている高校の先生は、研究の時間が取れないからです。
2 詰め込みになるから。
詰め込みは、決して否定しません。
しかし、教え直さずに、早い時期に全部をマスターさせようとすると、
学校が終わってから、補習が2時間、宿題が4時間分などいうことになります。
それでは、読書ができません。
教養がないということになりますから、息切れします。
3 落ちこぼれが出ます。
単にできないだけではなく、
用言が覚えられていないのに、助動詞にチャレンジするということを強いられますから、やる気がなくなるのは当然です。
英語のプリントを覗いたことがありますが、同じようなものです。
東大何名だけを見ていればいいのなら、これでもいいかもしれません。
東大10人出れば、後は落ちこぼれてもいい…
という学校はあります。
(このパターンの学校は、10人どまり。20や30になりません。新興進学校もタイプがいろいろとありますね。)
しかし、公立はそれではまずいでしょう。
また、入学後の問題もあります。
どんな大学にも、合格後に何も勉強しなくなる人がいます。
入学後の伸び代
(当然、社会人になってからもです)
を研究するべきだと思います。
■公立中高一貫校、高校の内容前倒し6割 広がる学力対策
(朝日新聞デジタル - 10月30日 16:29)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4267849
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