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2026年03月18日10:56

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炎症反応

斉藤 一治

「炎症反応」

炎症反応は組織が障害を受けるとその障害が広がらないようにし、修復しようとする防御反応の一種です。

傷が出来ると、白血球が血管を通り、傷に集まり微生物などの異物を処理しますが、これを白血球の遊走と言います。
その時に血管は拡張し透過性が上がりますから、白血球の好中球や単球は組織に遊出し、単球はマクロファージに分化し傷に集まり仕事をします。

その中で微生物を食べる好中球やマクロファージや樹状細胞は食細胞と呼ばれます。
この時に出るヒスタミンなどの生理活性物質が腫れや発赤を作りますから、それは傷を処理している証です。
細胞が傷付くと、細胞の中にあったカリウムイオンを始め様々な物質が流れ出します。

周辺にある好塩基球が組織に出て分化した肥満細胞が活性化しブラジキニンやヒスタミンなどを分泌し、同時に血液凝固が起こりますが、その状態では血管が拡張し赤くなり発熱します。
血管壁は透過性が亢進しますから浮腫が起こり、漏れ出した血球成分は膿となり、血栓は血の塊を作り、ヒスタミン等は痛覚神経を刺激しますから痛みが起こります。

これらが急性炎症反応と言われるものですが、全てが自己修復を進める為の働きの一環としておこるものです。
炎症は、温熱や寒冷等の温度刺激や、打撲等物理的な刺激や、酸性やアルカリ性等の化学物質、病原性の微生物などが原因で起こります。
炎症反応は自己修復のプロセスですから、薬物で抑えると治りが遅くなることは知っておくべきです。
(穴井和孝)
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