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2025年12月30日02:22

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【音楽】2025年の愛聴盤3枚

流行りのポップミュージックの世界からは、もう完全にドロップアウト。そもそも音楽を聞くこと自体、以前より減ったのだが、それでも今年非常によく聞いたアルバムが3枚ある。2枚は2023年の旧譜だが、今の私には、もはやそんなことは関係無い。
 
 
★パット・メセニー『ドリーム・ボックス』(2023)

パット・メセニーは、「パット・メセニー・グループ」名義の音楽はあまりピンと来ないものの、チャーリー・ヘイデンとのデュオ『ミズーリの空高く』など、アコースティックギターによる演奏は昔から好きだった。最近の作品はまったく聞いてなかったのだが、たまたまこれを聞いてすっかり惚れ込んでしまった。
これは純粋な新作ではなく、コロナ禍で音楽活動ができなくなった時期に、パットがこれまでに録りためていたソロのギター演奏をピックアップし、1枚のアルバムとして編集したものだ。しかし散漫さは微塵も感じさせず、トータルなサウンドと世界観で満たされている。すべての音がここまで耳に馴染むアルバムは滅多にない。
本作に感動して、続編のような趣の『ムーンダイヤル』(こちらはすべて新録)、もっと前の『ワン・クワイエット・ナイト』『ホワッツ・イット・オール・アバウト』といったアコースティックギターによるソロ作も聞いた。どれも全て素晴らしい。それでも一番しっくり来るのは、不思議なことに「未発表音源の寄せ集め」である『ドリーム・ボックス』だ。ギターの一音一音すべてが、私だけのために演奏されたかのような、果てしない親密さ。人生の愛聴盤となることだろう。


★坂本龍一『Opus』(2023)

坂本龍一が世を去る前に遺した最後のソロ演奏作品。YMO時代の曲から近年の映画テーマ曲まで、さながらベスト・オブ・坂本龍一のような収録曲だ。私は坂本の熱心なファンだったわけではないし、映画音楽は別として、ソロアルバムはあまり好きになれないものが多かった。しかしソロとしては遺作となった『12』と、この『Opus』の2作品は、それまでとは別もののように好きで、一時はひたすら流しっぱなしにしていた。先進的な実験性からもコマーシャリズムからも切り離され、ただ純粋に音楽の核と向かい合った結果生まれた、魂の音だ。
その後過去作も聞き直してみたが、やはり無理をして聞くような感じになり、結局はこのアルバムに戻ってくる。坂本の熱心なファンからすれば邪道に映るかもしれないが、私にとって坂本龍一の最高傑作は、この作品だ。


★ロバート・プラント『セイヴィング・グレイス』(2025)

純粋に2025年に発表された音楽では、このアルバムがダントツだ。あのロバート・プラントが、レッド・ツェッペリンの解散からコツコツと我が道を歩み続け、45年の時を経てたどり着いた最高傑作。全編が埋もれた名曲のカヴァーソング集だが、どの曲もセイヴィング・グレイスというバンドの音楽として昇華されている。そのサウンドは、ブルースやフォーク、カントリーなどをベースにした、いわゆるルーツミュージックスタイルで、最先端の流行とはほど遠い。だがそんなことはまったくどうでもいい。これこそが「本物の音楽」であり「エヴァーグリーンな歌」だ。私にとって2025年を代表する名盤は、これしかない。

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