一昨日、俳優の仲代達矢さんが8日に亡くなったとのニュースがありました。
享年92歳だったとの事です。
既に多くの報道などもありますので、
僕が書くのも今更の感じはありますが、
多くの映画で仲代さんを観て来ましたので、
それについて書いて置こうかと思いました。
仲代さんは舞台出身の俳優だと思っています。
自らも無名塾を設けて、多くの俳優を育てて来ました。
しかし、僕は舞台で観た事がなく、
専ら映画で、仲代さんの演技を観るだけでした。
ですから、あるいは本当の仲代さんの実力が分からないのかも知れませんが。
仲代さんの訃報で、挙げられた作品は黒澤明監督の『影武者』と『乱』などです。
両作品とも名画だと思いますが、
『影武者』は当初、勝新太郎が主役を務める事になっていて、
予告編も出来ていましたが、黒澤と勝が対立して、仲代さんが代役になったようです。
僕は、影武者をお役御免になってからの勝新太郎を想像できなかったので、
仲代さんの方が良かったように思います。
仲代さんは、目で役を演じる俳優だったと思いますし、
画面に登場するだけで、存在感がありました。
同じ黒澤明の『用心棒』の新田の卯之助の不気味さや、
小林正樹監督の『切腹』の迫力などは、他の俳優では難しいような気がしました。
黒澤明の『天国と地獄』の警部役は、他の刑事とは異なるあか抜けた雰囲気ながら、
ギラギラするような執念を表現していました。
また市川崑の『吾輩は猫である』の珍野苦沙弥は、
やはりあか抜けした明治時代の教師を上手く演じていたと思います。
高齢の漁師が、孫娘と一緒に兄弟と姉を訪ねる『春との旅』では、
会う兄弟ごとに、人物像を演じ分ける演技をして、良かったです。
昨日の映画鑑賞記に載せましたので、宜しければご覧下さい。
http://tennnennkozi.seesaa.net/article/518912518.html
その他『女が階段を上がる時』のバーテンダー、
『いのちぼうにふそう』の無頼漢、
『椿三十郎』の敵役、
『二百三高地』の乃木将軍、などなど、
とにかく役柄が印象に残る名俳優だったと思います。
まだまだ観ていない映画が沢山ありますので、
これから追々観たいと思います。
【今日の一句】
しませんよ 暗い所でも 悪い事
悪い事って何でしょう?
よい事かも知れませんが。
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