・前奏曲第3番ト短調、舟歌第1番イ短調(ピアノ:ガブリエル・フォーレ)
・即興曲第2番ヘ短調、即興曲第5番嬰ヘ短調、舟歌第6番変ホ長調、夜想曲第4番変ホ長調、夜想曲第6番変ニ長調、舟歌第2番ト長調(ピアノ:マルグリット・ロン)
・夜想曲第2番ロ長調、夜想曲第4番変ホ長調、即興曲第2番ヘ短調(ピアノ:サンソン・フランソワ)
・バラード嬰ヘ長調(ピアノ:マルグリット・ロン、フィリップ・ゴーベール指揮パリ音楽院管弦楽団)
・即興曲変ニ長調(ハープ:リリー・ラスキーヌ)
ワーナー:フォーレ作品全集(26CD)より22枚目
ワーナーのフォーレ作品全集ボックス、目当てだったオペラ2曲を聴いた後は、22枚目からのヒストリカル録音を聴いていこうと思います。いくつか例外はあるものの、モノラル録音の音盤はこれまで購入対象外だったため、被りはないはずf^^;。
最初の2曲がなんとフォーレの自作自演。録音は1913年となっています。前奏曲第3番は1910年の出版ですから、その3年後の演奏ということになります。聴いてみるとワウフラッター系の音の揺れは少々あるものの、スクラッチ系のノイズがなく聴きやすい。詳しいデータはありませんが、おそらくピアノロールによるものかと。蝋管の可能性もある? 演奏は深い味わいで感動的。ピアノロールではタッチがわからないとされますが、この柔らかいタッチはフォーレ自身じゃないのかと思えてしまう。舟歌第1番は曲が曲だけにもう涙モノ。中間部の水面の燦めきの優美さよ。作曲者本人の演奏を「曲がわかってない」とか言える人はいないでしょうが(爆)、それを置いても素晴らしい。現代の演奏では、ユボーがやはりこれに近いと思います。パリ音楽院の伝統なのかも。
お次は、マルグリット・ロン。フォーレと同時代でフォーレ作品の初演もしている名ピアニストですね。こちらは1933年から37年にかけての録音、SP由来?のスクラッチノイズが入ります。この人はテンポが速い。いまでいえばアルゲリッチ相当? みっちの好みとしては、遅すぎるよりは速すぎる方がまだ耐性がありますが、それにしてもなあ。夜想曲だろうとおしなべて飛ばしてくれるので、舟歌第2番でやっと落ち着いてくれた感じf^^;。ここで先に書いておきますが、バラードは1930年の録音。オケ付きだとまた違いますね。オケは香り高い感じが出ています。とはいえ、編成の大きなものはモノラルでは平面的になってしまうのが残念。
3人目はフランソワ。え、そんな古い人だった? 録音は1955年と1957年で、もうステレオへの移行期にさしかかっています。演奏を聴いても、全然古さを感じない現代的なもの。ヒストリカルとして出す必要あるの? みっちはピアノにあまり縁がないので勘違いしているかもしれませんが、あるいはフランソワのフォーレは珍しいのかも。
最後はピアノではなくハープ曲でリリー・ラスキーヌ。この人もステレオ録音でバリバリ弾いてそうですが、これは1934年の録音。ということは当時30代。この曲は初めて聴きました。かなり技巧的で、美しさよりも華やかさが強い。こういう曲はやっぱりステレオで聴きたくなりますね。
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