なぜ旅館は「1泊2食付き」を続けるのか 観光地の夜が静まり返る本当の理由
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食事の評価は修練が必要である。
たとえば、鮨。
サーモンマヨネーズとコノシロの締めたのの、どちらがうまいか。
多数決では決まらない。
外国人は日本料理に慣れていないから、旅館の晩飯を評価するだけの舌は持っていないだろう。では、そういう外国人が、外に出て何を食べるか。丼物などファストフードであり、コースの会席ではない。
寿司、ウナギ、天ぷら、焼肉、ラーメン、かつ丼…
単品だから、料理ではない。もちろん、食べ物の一種であるし、うまいものもあるが、ファストフードである。
わざわざ、日本経験の薄い外国人の真似をすることはないと思う。
矛盾するようだが、かくいう自分も和風ファーストフードを食べる。
寿司などは大好物である。好きだから食うという面もあるが、
一人で食べられるというのも、大きなポイントである。
他人と時間をかけて会席(つまりコース料理。懐石や卓袱は、そのバリエーションである。サイズを圧縮したものに松花堂など)を食べる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%87%90%E7%9F%B3
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9A%E5%B8%AD%E6%96%99%E7%90%86
一緒に食べる候補は、気が置けない友人数人しかいない。性格面で馬が合う、気が置けないということにプラスして、ある程度、うまいものを食べなれていないといけないから。
北大路魯山人が、西園寺公望が魚屋にタイを出前させたことを聞き、「多分、ヒレから下数センチの腹であろう」と推測した。たとえば、そういう発言に対して、「何を言うか。頬肉がうまいに決まっているだろうが…」などと反論するのが、食事のだいご味である。その相手はいつも身近にいるわけではない。
H川君は、週に一度すれ違う程度。身近にいるわけではないが、数少ない会席の連れである。。
もう職場で二十年の付き合い。舌は、とんでもなく鋭い。もっともころ合いにしまった(コリコリしていながら、濃厚な味が出ている。締めてしばらく置かないと味は出ない)ヒラメを食べて見抜く。
多くの皿を食べて、季節の移り変わりを堪能しないと、こういう肴の批評はできない。
だから、彼とは海鮮丼のような和風ファーストフードを食べるのはもったいないと思う。
一方が全部払うという不文律ができているので、気楽である。
話すことがいっぱいあるので、会席でも座持ちがする。
いい板前が、温泉旅館に集まるのは、会席を自分のポケットマネーで食べる(これが唯一の客で、経費で落とせるのは客と言えない)客が集まっているからである。
都会の飲食店であると、接待などの仕事、アフターなどの異性関係がメインになっている人が多いから、自分が精魂込めた料理を食べてくれるとはいいがたい。
旅館でそれが成立するのは、ポケットマネーの客が仲がいいものを語らって宿泊するからである。
料理屋などで、女将が話の相手をして、会席を食べさせるということもある。しかし、話が上手な女将は、そうはいない。
では、食事を食べるだけのコンパニオンは成立するか。その先の下心がないもの。
無理だろう。女将すら話の上手な人は少ないから、若い女性でこちらと話ができる人は少ないだろうから。
その前に、ほとんどの男は助平だから、女性はこちらを信用してくれないだろうね。
えっ 受け持ちの女子と一緒に行けばいい…って? 良くて、えこひいき、下手すりゃあ、セクハラ。クビがいくつあっても足りません(笑)
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