どのくらい効果があるかは個人差が大きい。
つまり「毎日豆腐1丁食べたら更年期障害治った」という患者さんもいたけど、
なーんにも効果のない場合もある。
「エクオール」とか「エクエル」とかいう名前のサプリメントも
主成分は大豆イソフラボン、更年期に効果あるかどうかはその人次第。
このイソフラボンを一定期間以上継続して摂取していると
更年期に効果がある場合には、閉経後なのに子宮筋腫が大きくなることがある。
子宮筋腫は子宮にできる「筋肉のこぶ」で、
一番困るのは少しずつ生理の量を増やして症状ないまま貧血になってしまうこと。
ある日突然意識失って倒れるので周囲はびっくりするし、
ワシが知ってる某患者さんは倒れたときは心肺停止状態だった。
…ヘモグロビン1というホントに血がない状態でしたからね。
で、閉経すれば生理は来なくなる。
子宮筋腫もホルモンが来なくなればもう大きくならず、ゆっくり小さくなる。
イソフラボンには生理を起こすほどの力はないが、
たまーに子宮筋腫を大きくしてしまう。
毎年子宮がん検診にきている閉経後数年たった患者さんが
今年の検診でいきなり去年より筋腫が一回り大きくなってる??!!
…てのを見たら、普通の産婦人科医は「子宮肉腫」という悪性腫瘍をまず考える。
これは筋腫部分にできる非常に珍しい悪性腫瘍で、
最近は抗がん剤もできてきたが、基本的には手術で切除できないと数年で死ぬ。
若い人にはほとんどない、閉経前くらいから閉経後に多い。
イソフラボンで筋腫が大きくなることを知ってる産婦人科医は
残念ながらあまり多くない。
だからたいてい、精密検査に回されて数か月ごとの定期検査になるんだろう。
ワシは「閉経後に筋腫が大きくなった患者」に「飲んでるサプリ」のチェックをする。
サプリだとイソフラボン成分濃縮されてますからね。
(「すっぽん黒@」なんかにもけっこう入ってますよ)(一部伏字
豆乳がば飲みしてないか、きな粉大量摂取してないか、納豆1日5パック食べてないか
(すべて実例)もきちんと聞く。
最近のハヤリはプロテインドリンクね。スポーツクラブで勧められたってやつ。
(お手軽お値段のプロテインドリンクは「大豆」でできてますので。)
で、何か該当するものあったらやめてもらって1か月後再検査。
たいてい筋腫はひとまわり小さくなっている。
なってない場合は肉腫の可能性が高まるので3か月後検査。
一回でかくなると小さくなるのがゆっくりの場合もあるから。
1年近くみてゆっくりとでも大きくなってるようなら紹介。
これで先日「手術したら肉腫」の患者が出た。
だからね、珍しくてもあるのよ、こういう病気は。
更年期障害はつらいかもしれないけど、
日本人女性の平均寿命87歳までずーっと更年期障害が続くことはない。
ホルモンがない状態に慣れてしまうので。
更年期障害は死因にはならないけど、子宮肉腫は死ぬ病気。
イソフラボンもいいけど、筋腫でかくなると肉腫疑い扱いになって
死ぬほど心配することになる。
追記;
更年期障害でも、女性ホルモン投与が効果ない場合があります。
つまり、更年期(ホルモン下がって生理が止まる)はあくまでもきっかけで、
「高齢化」による身体機能不全、不具合が更年期をきっかけに
一気に表に出る、ってやつ。
だから「更年期なんだ、ホルモン(イソフラボンでもいいけど)で治る」とか
勝手に決めちゃだめです。
ワシの経験でも「更年期で動悸」っていう患者さんが不整脈だったり、
「更年期でめまい」っていう患者さんが脳腫瘍だったりしたことがあります。
いろいろ考えられる疾患を全部除外して、それでも症状が残れば
それはたぶん、更年期症状。
ホルモン剤で効果がないなら漢方薬とかプラセンタとか
方法は他にもありますよ。
…でも、年取ったのは若くする方法は、ないからね。
■更年期に絶対摂りたい!意外な豆乳の摂り方2つ
(つやプラ - 01月08日 19:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=215&from=diary&id=7703648
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