「この本を再重版してください、全部買って売り切ります!」 書泉グランデの名作復刊企画が実現したワケ
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出版社の営業計画と、いい本は、一致しない。
たとえば、稲垣足穂
中井久夫。
これらは、
決して、高級な文学だから、マイナーな題材だから売れないということではない。
売れなかったらどうしようという、神経症のしからしむところで、売れないのではなく、売らないのである。
良い趣味は、マイナーだが、それなりにファンがいる。しかも、そのファンとは、特に教養が高い人ではない。良い意味でオタク的な洗練を経ているひとである。
『美しき稚き婦人に始まる』や、『虚無への供物』さえ、文庫本になった。
最高の恋愛小説や推理小説が、売れないにしても文庫化しても採算が取れない程度のはずはない。
では、バカスカ売れている本とは何か。
渋谷カレー選手権である。
味でいうと、ククレカレーに、スパイスと洋酒と砂糖をぶち込んだような味。
かくして誰でもわかる駄本が書店を席巻するのだ。
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