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2020年03月20日09:47

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なぜ、紙の媒体は、電子的な媒体と違うのだろう。

米『プレイボーイ』誌、紙の雑誌を終了して完全デジタルに
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6015562

『プレイボーイ』は、大衆雑誌ですから、取っておくという人はほとんどいないでしょう。
しかし、それでも、カメラマンが一流ですから、ライティングや舞台設定、文芸性などが素晴らしいですから、エロ雑誌マニアの人でなくても取っておきたくなるでしょう。

たとえば、温泉のテレビコマーシャル。
浸かっているのは、女の人ですが、好色な男性がそれに惹かれて温泉に行くということではないです。女の人をモデルに使った方が映像がきれいだからです。
いい過ぎかもしれませんが、それに似ています。

別の例えを使うと、
大正期に富豪が建てた洋館をそのまま喫茶店にした…という空間があれば、コーヒーの味がうまくてもまずくても、そこでお茶を飲みたくなります。

プレイボーイは、映っている女性はどうでもいいから、写っている空間をもう一度見たいという需要もあるのではないでしょうか。それが、大正時代ではなく、90年代という近い時代であってもです。
ヌードではなく、写真そのものを味わうということですから、
紙の媒体であってほしいと思います。

不思議なのは、グラビアは、写真です。だから、どのようなマテリアル(ブラウン管、液晶、小さな紙、大きな上質紙…)に収まっているかという物質性は、大切。

文字は、どうでもいいように思えますが、実は、文字こそ物質性が大切です。

まず、装丁。
高級な絹織物を使った装丁のもの(私の訳書がそうですが)は、同じことが書いてあっても、並装と違います。
活字。できれば活字ではなく、影印(古文書のコピー)

これらは、経験的に覿面という言葉では足りないくらいの差があります。
現に、各種の電子ブックリーダーの画面は、紙の物質性を模しています。

ある僧侶が、「紙の精」という言葉で説明していました。
非常に秘教的な言葉ですが、説得力があるのは、単なる暗示などでは解決不可能なものがそこにあるからです。
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