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2018年11月01日13:07

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現代にこそ生きる、快庵と花叟和尚の卓見。

昨日は、珍しく、五連続飲酒でした。

しかし、肝臓を傷めただけの実りがある日でした。友人にある語句の解釈を提案されて、自分の考えがまとまりました。
本当は、こんなタイトな専門のことをmixiに書くのは、抵抗があるのですが、あまりにもインパクトが強かったので、書きます。

下の文章は、『快庵的傳大中寺禪室内秘書』の「佛界魔界」です。
普通の古文ではありませんので、
要旨を箇条書きにします。

要旨は、

1 仏界には入りやすいが、魔界には入りにくい。

2 魔界は個人の体質(「肌ゑ」)だからである。

3 花叟和尚(有名な一休の師匠)が、魔界を説明するときに、灯火を消して、ここが魔界だと言った。

4 仏界の言葉で魔界を説明しようとしても(灯火で照らそうとしても)、「それは、仏界の言葉だ」と言われて、魔界を説明できない。

5 火を消したまま、肌ゑがひしめく、堂を住み荒してこそ、魔界を脱出できる。

…つまり、健全な人の説教や注意は、不健全な人を説明することが出来ません。
たとえば、ロリコン犯罪者の心理はわかりません。だから、「被害者を傷つけるから止めろ」というと、健全な人の言葉ですから、相手に届くはずがないわけです。
だからこそ、仏界には入りやすく、魔界には入りにくい。

しかし、
「愁一片で打叓無いぞ時き 其の肌ゑをもぬけたぞ 」(魔界である現実を憂いて意味付けることがないとき、その肌ゑ(体質)を脱するのだ)
は、凄いですね。
一面の心理でしかない、佛界の言葉が消えない限り、(灯火が消えない限り)魔界は付いて回る。
全てが消えると、本来の健全さに目覚めると。

森田療法を連想させます。

そして、学校の生活指導を鼻で笑っていた不良が、社会に出てなぜ更生できるか(逆に、刑務所出所者の再犯がなぜ多いか)が、うなずけます。

また、天皇主義やナチス、共産主義などの間違いが、ここから分かってきます。


資料

『快庵的傳大中寺禪室内秘書』「佛界魔界」
…佛界魔界を云てみさしと。門菴云 先ず是は 佛界とは、五十二位を経尽その説示で走ぞ 夫の佛界には入り易いぞ 扨て魔界に難入と云は 魔界は夫の侭 夫の性で不経不尽直の肌ゑだぞ 爰をば千手千眼もつ 不到神道方便釈迦からげても成り走まい 亦た偏正の法と云は 四十九年の説物のことよ 洞上では 偏―――白裡叓の聞だよ 夫の法ならば 棒下喝下でも明め易いぞ 魔界の説に到ては 更らに何んとも弁報し難い 何んとも明らめられてこそ程に 爰ゑは佛祖の言句では到られまいぞ 何んと挙すも 夫れは佛界の間だぞとくつと嫌て落る也 学結る時き 爰に雑談が在る 是を垂示に下也 在る時き 花叟和尚かの御前で 実貞か良屋かの問い 御申しあった 佛界魔界をば 何んと心得申走ず処を 折リ節し 御前に灯籠をともし於いたを ふつと吹き滅し御――る 向う心得さいと被仰(二字不明) たと云心ろも明らめ出るは 佛界よ 夫れは黒白を分つ悟道のすがきれ眼こよ 夜はくらく 昼るは明るく柳ぎは繁り 花は紅いと弁じて見るが 皆爰のホタル火たぞ 末の明かりを吹き滅して 処はまっくらいぞ 爰は極暗で 何んの弁処も無いところが 魔界たぞ 爰を色きを分ぬ乾坤未分の一処と云た 群魔の境涯に明らめは無いぞ 只冗識無明の肌で 佛在ることを不知 祖在ることを不知ぬぞ 打頭より夫の性で 爰に佛知が少しも芽さぬぞ 爰に挙看ををば 世尊説實道 破句し無叓字と云は 八万四千の法のことよ 世尊一世 實に道を悟り 實に説くと云も 皆な教意の悟りよ だれを流してことよ 夫の間で 魔境ゑは至れてこそ 扨て魔界と云は 無叓字で 白色白□ 夫の侭破句の性で無叓字だ 叓字の在るは 佛祖のはらわたよ 破句は夫の叓字に打頭より触れず傾ぬ その性で 久遠以前に越えて居たぞ 爰ゑは出世西来の漢 佛祖が至り得てこど程に 古老の代に 正偏方―――取しと出して 代に 三月遊−−門と被成た 三月花下わ 皆な出世西来の路頭の詠め移香よ程に 花下ゑ出るわ 瞿曇の出世よ 遊に懶いと云底は 終に微薗芮裡の花下に出ぬ夫の人の居す門裡のなりだ 一家愁ー―門を一家愁閉て居た 終に開てこそ 向閉じて人の肌ゑ居処が其侭の魔界だ 愁て閉ては 夫の門裡をも住み荒してぞ なぜーーば 愁一片で打叓無いぞ時き 其の肌ゑをもぬけたぞ 向う住荒してぞ 愁る程ど戸ぼそが荒れ 猶もしまったぞ 是は快庵派傳受の參也 天峯さまより白菴 其より門菴 他見不出 形見
近三( 三字程度不明 )參 三月遊に 懶し花下の路ち一家愁て閉づ両中門(注)


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