高校のころです。
よく覚えていませんが、自宅に同級生が遊びに来ました。
そいつは、全く欲がないヤツで、地頭は優秀なのにまったく勉強しません。普段は、非常に飄々としていて、いるかいないかわからないようなヤツです。
酒でも飲んでしんみりしたのでしょうか、
「オレ、的屋になろうと思う」と、いつになく真剣な顔で言いだしました。
。
そこそこ生活できる、暇がある。いろいろなところに行って楽しそうだ。というのがその理由です。四分の一程度の卒業生が、手堅く地元の国立大学に行き、過半数が東京の大学に行き、就職する人はほんの数名だった環境ですので、最初は驚きましたが、楽しそうだというところは納得しました。
昔の的屋や大道芸人もインチキをします。
たとえば、夜店の金魚。掬うのも大変ですが、持ち帰っても、不思議とすぐに死にます。射的は当たっても、到底、倒れないようにできています。タコが全く入っていないタコ焼きもありました。
しかし、そういうおっちゃんや兄ちゃんたちは、子どもたちの人気者です。
「憎めない」という言葉がありますが、その通りです。
祭りの出店は、キッチュ(インチキ、イカモノ)であるという前提があって、その上で楽しむのが暗黙の前提です。
この間、サンシャイン通りの入口で、
あれは何というのか、プラスティック板に、紐で頭や足を付けた人形を、自由自在にダンスさせる人がいて、場所が繁華街だから人だかりができていました。
「飛べ!」と観客の六十年配の人が言うと、人形は確かに飛びます。
「じゃあ坐れ」というと、坐ります。
その御仁は真剣な表情で人形を見詰め、財布から千円を取り出して買っていきました。
ぼくも何となく、その人形が欲しくなり、「家で開けてください」という注意書きがある人形を放送した袋を買って帰りました。
家で開けてみたら…
なんと、細い釣り糸を張って操るのだそうです。
何だ騙された…と思いましたが、千円で笑って話のタネになったとしたら…憎めません。
このUFOキャッチャーが嫌な点は、金額の問題というよりも、店員が付き添ってその気にさせるという、手口の問題でしょう。
人を騙して金を取る商売は昔からありますが、
遊びに名を借りた空間で、そういう催眠商法のようなえぐいことが行われるというのは、実に嫌な気がします。
個人的な意見ですが、
ゲームセンターという空間も、風情もクソもない、何だか悲しくなるような、陰惨なだけの空間だとは思いますが。
ああいうところで遊ぶ若者がかわいそうに思えます。
クレーン景品取れず 詐欺容疑
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4917350
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