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2026年09月17日23:33

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「第17捕虜収容所」「少佐と少女」ワイルダーならこうする! ビリー・ワイルダー特集その3

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「少佐と少女」The Major and the Minor。1942・パラマウント・白黒35�弌�BD)。監:ビリー・ワイルダー。原:エドワード・チャイルズ・カーペンター:戯曲『Connie Goes Home』、ファニー・キルバーン:サタデー・イブニング・ポスト連載『Sunny Goes Home』。
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脚:チャールズ・ブラケット。撮:レオ・トーヴァー。編:ドーン・ハリソン。音:ロバート・エメット・ドーラン。出:ジンジャー・ロジャース、レイ・ミランド、リタ・ジョンソン、ダイアナ・リン、ロバート・ベンチリー、エドワード・フィールディング、ノーマ・ヴァーデン、リーラEロジャース、リチャード・フィスク。
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ワイルダー渡米後の初監督作。原題も邦題も韻を踏んだセンスで素晴らしい(さらに原題のMajorは少佐と大人の二重の意味)。しかも亡命者監督による国策映画なのに露骨な押し付け無く戦意高揚を図っており(それも欧州より対日戦を示唆)、面白過ぎるお伽噺なのが【戦争に勝つ国】の余裕に感じます。
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物語りのキモは少女から母親まで変装する主演女優にかかっており、ジンジャー・ロジャースは当時31歳で絶妙です。が、私が最も推したいのは化学娘ルーシー役のダイアナ・リン16歳で設定から少し上くらい。しかも1955年のリメイク版(主人公の性別は逆転)では本作でのレイ・ミランドに相当する役所を演じました。
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各所、あの手この手のお笑いネタがテンコ盛り。士官学校のダンスパーティーでは押し寄せた少女達が皆人気お色気女優ヴェロニカ・レイク(片目を隠す独特の髪型が特徴)の真似をしてズラっと並んでるのが可笑し過ぎる。その士官学校はウィスコンシン州デラフィールドの
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『セント・ジョンズ陸軍士官学校(現セントジョンズ・ノースウェスタン)』ロケだそうですが、外観のみで庭や職員室、寄宿舎内はセットですね。特急列車はミルウォーキー鉄道の『ハイアワサ』の在り物映像と思われ、プルマンの寝台&食堂車内部も凝ったセットのようです。
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「第17捕虜収容所」STALAG 17。1953・パラマウント・白黒35�弌�BD)。監:ビリー・ワイルダー。原:ドナルド・ビーヴァン、エドマンド・トルチンスキー(戯曲)。脚:エドウィン・ブラム。撮:アーネスト・ラズロ。編:ジョージ・トマシーニ。美:ハル・ペレイラ、フランツ・バケーリン。音:フランツ・ワックスマン。
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出:ウィリアム・ホールデン、ドン・テイラー、オットー・プレミンジャー、ロバート・ストラウス、ハーヴェイ・レンベック、ネヴィル・ブランド、ピーター・グレイヴス、シグ・ルーマン、リチャード・アードマン、マイケル・ムーア、ピーター・ボールドウィン、ロバート・ショーティ、エドマンド・トリツィンスキー。
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超好きな作品ですが劇場鑑賞は初めて。原作者がオーストリアの第17B捕虜収容所での体験を戯曲化したのが本作のベースです。冒頭で「戦争映画に捕虜収容所を舞台とした作品が無いのは不満だ」と撮られた動機が解説されますが、まさに本作以後”捕虜収容所もの”というジャンルが確立しました。
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またリアル感を一層増す為に撮影は脚本時系列で行われ、出演者には謎部分のタネ明かしは直前まで知らされず本物の疑心暗鬼の表情が得られてます。主人公達が収容される監舎は『軍曹専用』と台詞でありますが、この場合のSergeantは俗語としての下士官の代名詞で、階級章から特務曹長、曹長、一等〜三等軍曹、
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伍長と揃ってるのが分かります(軍曹そのものが理解出来て無い作品解説が多々あり驚く)。また台詞から西側連合軍が大陸反攻した1944年6月以後の話だと分かるものの、捕虜は全て空軍(厳密には空軍独立前なので陸軍航空隊)所属であり、収容所も独空軍の管轄です。とはいうものの独軍人の軍装はチャンポンで
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戦争犯罪と絡めない為に意図的に帰属をボカしたと推測され、低予算映画のチープなドイツ軍とは違う原因かと思います。他に気になる点としては捕虜が首から提げて身に付けてる認識票が米軍規格の楕円形二枚の所謂『ドッグタグ』(自衛隊も同型を使用)ではなく、長方形一枚で真ん中に切れ目が入ってる
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(戦死すると半分を折って回収する仕組み)方式のカナダ軍のもので、小道具として導入された経緯を知りたいです(形状や切れ目が各国違うので一目で見分けられる)。主題歌で度々登場する歌とメロディーは米国戦時歌謡の『ジョニーの凱旋』。唯一登場する米運将校は台詞内容から1943年10月14日の
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シュバインフルト(独ボールベアリング工場が集中)爆撃で米軍が大損害を出した通称『黒い木曜日』に撃墜された乗員の一人だと分かります。なお収容所のオープンセットはロサンジェルスのサンフェルナンドバレースタジオの近く、ウッドランドヒルズのジョン・ショー牧場を借りて組まれたそうです。
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本作から以後多数のパロディー作やオマージュ作が生まれ、後の捕虜収容所ものの金字塔「大脱走(1963)」にソックリなシーンがあったり、ドラマ「コンバット!」の『仮面のドイツ兵(ゲスト:ジェームズ・コバーン)』では同コンセプトの捕虜収容所もの(サンダース軍曹がトリックを暴く)に成ってます。
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邦画での捕虜収容所ものとしては多くの人が「戦場のメリークリスマス(1983)」を挙げると思いますが、私としては「バルトの楽園(がくえん:2006)」を推したい。こちらは舞台が俘虜収容所(一次大戦青島駐屯の独墺洪帝国捕虜)であるものの、本作が確立したパターンとは大きく異なります。
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https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1602714&id=514296

来客ウオッチ:新作映画のネタバレを劇場内全員に聞こえるよう大声で話している連中、仕草がまた選民意識の塊みたいな印象。そして同建物内の映画美学校学生で課題だから鑑賞してると思われる若者達、スクリーンを独占しようと前より真ん中の席で半腰に成ってみたり、逆に退屈そうに前席を蹴ってる輩とか。
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