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2026年06月11日22:07

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「G・I・ジョー」「ラケット/脅迫者」眠い目をした男 ロバート・ミッチャム特集:シネマヴェーラ渋谷、その1

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「G・I・ジョウ(ジョー)」THE STORY OF G. I. JOE。1945・レスターコーワンプロダクション・白黒35mm英伊語(BD)。監:ウィリアムAウェルマン。原:アーニー・パイル『Here Is Your War』『Brave Men』。脚:レオポルド・アトラス、ガイ・エンドア、
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フィリップ・スティーヴンソン。撮:ラッセル・メティ。編:アルベルト・ジョセフ。音:ルイス・アップルボーム、アン・ロネル。出:バージェス・メレディス、ロバート・ミッチャム、フレディ・スティール、ウォーリー・カッセル、ジミー・ロイド、ジョンRライリー、ウィリアム・マーフィー、ウィリアム・セルフ。
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戦時特派員アーニー・パイルの従軍記事を映像化した作品。パイルは実際ピューリッツァー賞を受賞しており、劇中その知らせを受け取るシーンに居合わす記者も本作の監修に携わった本物。パイル役に抜擢されたメレディスは何と陸軍大尉として従軍中、映画出演の為に名誉除隊出来るよう陸軍上層部が取り計らいました。
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メレディスはシェルショック治療中のパイルと生活し、まるで本人そっくりの役作りを行いました(写真はメレディスとパイル)。パイルは従軍復帰、1945年4月に沖縄伊江島にて戦死。本作公開は6月18日、独は既に敗戦、日本が降伏する二ヵ月前です。GHQが東京宝塚劇場を接収し『アーニー・パイル劇場』
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と改名する程慕われた記者でした。本作の企画は元々1943年の国策映画「AIR FORTH(ハワード・ホークス監督)」のヒットを受けてのもの(空軍の独立は戦後で、当時は陸軍航空隊の意)。言わば合衆国版「土と兵隊」で、劇中でも派手で人気な航空隊を羨んだり僻んだりする台詞があります。
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さて、そもそも『G.I.JOE』とは何かといえば、陸軍や海兵隊の名も無き兵士を指し(ジョーは米国でありふれた名前)、日本語の『兵隊さん』に相当する言葉。最初は戦時中のアメコミのタイトルと成り、戦後は玩具会社ハズブロの12”着せ替え人形の商品名として世界的にヒット、その後'80年代にオリジナル
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キャタクター化してカトゥーン(日本のアニメ会社に製作外注。邦題「地上最強のエキスパートチームGIジョー」)と3.75”アクションフィギュアを展開、米国内では爆発的に売れて、やはり日本のタカラ社と組んだトランスフォーマーと共にハズブロ社を支える二本柱に成ってますが、日本での玩具展開は破滅的大失敗。
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その後、玩具の設定を基に実写版映画が作られます。でも兵士よりニンジャのキャラ方が人気なのが皮肉なところ。大部分の日本人はこの実写版でGIジョーで認識しているのでは?。ネタを全部披露すると本1冊に成ってしまうので「G.I.ジョウ」に話を戻して。ウォーカー大尉のモデルはHTワスコウ大尉で、
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従軍記事を基にしている為にそれぞれ登場人物にはモデルが居ます。劇中部隊は第1歩兵師団第18歩兵連隊C中隊ですが、パイルは多数の部隊の取材を行っています。結婚式では新郎は二等兵、新婦は中尉なのが面白い。なおこの軍医の中尉は監督婦人のドロシー・クーナン・ウェルマンが演じてます(ノンクレジット)。
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舞台の設定はチュニジアからイタリア戦線ですが、ロケの際はイタリアから帰還し日本本土上陸作戦に備えてカリフォルニアで訓練中の部隊がエキストラ動員されたと資料にあるので、砂漠シーンはチェニジアではなく景観からアリゾナ砂漠だと思われます。オタク的にはGMC『CCKW』トラックに搭載された
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重機関銃が正規のブローニング『M2』ではなく爆撃機や魚雷艇用の『AN/M2』なのに目が行ってしまう。イタリア本土の廃墟と化した市街地はやはりデテールから市街戦訓練施設のようです。トーチカに対して『M-1 57mm対戦車砲』を素早く開脚設置、速射で直接射撃するシーンでは連続して
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装填〜発砲〜排莢を見せ誰得映像。通称バズーカ砲こと『M1A1ロケットランチャー』の発射と弾薬手にも注目。戦車は『M4A1シャーマン』と『M10駆逐戦車』、『M5A1軽戦車』が登場。また泥濘の中をSUVの元祖『ウイリスMB』ジープが走行するシーンでは画期的な高性能自動車だった事が見て取れます。
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クライマックスはイタリア最大の激戦『モンテ・カッシーノの戦い』で、相手はナチ武装親衛隊以上の超エリート部隊である空軍の降下猟兵。修道院への攻撃は実際の記録映像が使われていますが、主人公達が映るシーンはセット+書割りです。などなど折角の濃い内容が例によって字幕翻訳が某氏で酷い。
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テーマ的に各兵隊に役割があるリアルな部隊編成で、ワッペンやバッジ等にも注目。シャワーシーンでは責任者の二等軍曹(技術下士官を示すTが階級章に付く)へ兵士達が入浴時間を延ばす為『時そば』を仕掛けるのが可笑しい。でも戦争翼賛の国策的内容ではなく、結論は反戦を訴えるものなのが驚きです。
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「ラケット/脅迫者」THE RACKET。1951・RKOピクチャーズ・白黒35mm(BD)。監:ジョン・クロムウェル。原:バートレット・コーマック(戯曲)。脚:ウィリアム・ウィスター・ヘインズ、WRバーネット。撮:ジョージEディスカント。編:シャーマン・トッド。音:ロイ・ウェッブ、ポール・ソーテル。
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出:ロバート・ミッチャム、リザベス・スコット、ロバート・ライアン、ウィリアム・タルマン、レイ・コリンズ、ジョイス・マッケンジー、ロバート・ハットン、ヴァージニア・ヒューストン、ウィリアム・コンラッド、ウォルター・サンデ、レス・トレメイン、ドン・ポーター、ウォルター・ボールドウィン、ティト・ヴオロ。
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子供の頃に憧れた冷静沈着な責任者キャラのロバート・ミッチャムのイメージ(「眼下の敵(1957)」のマレル艦長、「史上最大の作戦(1962)」のコータ准将など)そのもので格好イイ。まんまその最強感で物語りを引っ張ります。なお「暴力団(1928)」のトーキーリメイクだそうですがそちらは未見。
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