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2026年06月05日21:50

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「不屈の女たち─旧東ドイツ編」EUフィルムデーズ2026:渋谷シアターイメージフォーラム、その2

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「不屈の女たち─旧東ドイツ編」Die Unbeugsamen 2 - Guten Morgen, ihr Schönen!。2024・独ZDF/ブロードビューピクチャー・DCP。監脚:トルステン・ケルナー。撮:アン・ミッセルヴィッツ。編:サンドラ・ブランドル。音:カシスBスタウト。出:ブリュンヒルデ・ハンケ、ソルヴェイグ・レオ、
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バーバラ・メードラー、アネット・レオ、ドリス・ジーグラー、マリーナ・グラス、カティア・ランゲ・ミュラー、ガブリエレ・シュテッツァー、ウルリケ・ポッペ、カトリン・サス、ティナ・パワイライト、カトリン・セイファート、アンケ・フォイヒテンベルガー、ケルスティン・ビエナート、アムレイ・バウアー。
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今年の本企画上映作で私の大本命。期待に違わず、というか何倍も凄い内容でした。
「フェモクラシー 不屈の女たち」の続編で、前作が西ドイツでの女性の地位向上や平等の権利を獲得する政治運動家のドキュメンタリーだったのに対し、本作では邦題の通り東ドイツが対象です。
が、『ドイツ民主共和国(通称、東ドイツ)』では政治・社会情勢が全く異なっていた為にアプローチを変えて、社会の各階層の女性の証言に依ってます。
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勿論、記録フィルムも多数使用。前作の出演者が文字情報では知っていた人物達だったのに対し、本作登場人物(証言者や既に亡くなった人)は全く知らない人達で、社会活動だけでなく個人としての生活も含めて初めて知る東独市民の実態に興味が尽きません。西独では『専業主婦』である(に成る)事
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を強要された訳ですが、東独では低迷する経済と人手不足から、女性達もほぼ全て労働者である事が要求され、結婚後は働く条件はそのままに、加えて家事や子育てもこなさねば成らず、一方男性は労働のみが要求されるだけ。勿論同じ仕事をしても格差は有る訳で。一方で建前として共産主義国家は男女平等社会
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であり、加えて東ドイツでは法整備や共産党内でも女性専用の組織が各種設立されて、現代の視点からは一見女性が暮らし易い社会が実現したかに見えますが、実体は全く逆で工場と家庭の労働力としてのみに女性を縛り付ける体制を作り上げた訳です(余談ながら日本共産党では共産主義は男女平等なんだから
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女性専用の委員会は必要無い、という口実で女性党員は穢多非人扱いか男性幹部の妾だった)。かといって女性が皆そうした社会に不満を持っていたかといえば、高い地位の女性は仕事でも家庭でも要求される事は全て完璧にこなし、自身の立ち位置に誇りを持っていたという証言が娘や孫から為されます。
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証言者の女性はTV番組の記録フィルムで登場する故人から、政治家や役人は勿論、一般の労働者、音楽(パンク・ロック)や絵画などの芸術家まで様々。目立った成果としては中絶の権利が認められて禁止法が廃止される点ですね。また東西冷戦がピークを迎えた'70年代後半、遂に女性も予備役として
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徴兵対象に成ったものの、運動家の努力によって徴兵検査の段階から白紙に戻すという成果が上げられますが、反戦運動というよりは社会システムの破綻による自滅を防ぐという意味だったと感じます(実際その10年後、ソ連とその衛星国は巨大な軍事態勢が原因で経済破綻をきたして体制崩壊。敵ではなく自分を
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滅ぼす結果に)。なお作中何の説明も無く『シュタージ』という単語が度々登場しますが、秘密警察や諜報活動を統括する『国家保安省』の事で、戦前の『ゲシュタポ(ゲハイメ・シュターツ・ポリッツアイ:国家秘密警察)』やソ連の『ソ連国家保安委員会(КГБ、西側呼称KGB)』に相当する組織です。
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そしてベルリンの壁崩壊という誰も予想していなかった未来を迎え東西ドイツは統合されますが、東独の女性にとっては唯一の強みだった経済的自立を奪われるという第二の試練の始まりでしかなかったというこれまた予想外の展開に。なお副題は同種題材を扱ったマクシー・ワンダーの著作(1977)から。
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男性優位社会について作品最後に引用された言葉にある「男性は女性に対して『(優位を覆される)恐れ』と『(都合の良い)甘え』がある」とする結論は全くその通りだと私は思いますし、前作で書いた『何故性差別は無くならないのか?』にも繋がると感じます。
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なお別会場での連動企画トークショーには某T議員が召喚されました。前作本作に登場する独議員からは『社会を良くしよう』という決心がオーラとして伝わってきますが、日本のT議員を最右翼として女性政治家から伝わって来るのは『自己顕示欲の発露の装置としての政治活動』だけです。
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その証拠にT議員の例だと、確固たる一本道の政治思想ではなく、その場の社会状況に応じて『風見鶏』のごとく立ち位置を変えて活動しており、本作ゲストに招かれたのも売名の為の政治工作と『正しい人達』の利害が一致した結果であると推察されます。他、女性政治家による見栄や二枚舌を起因とする
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事件が繰り返し繰り返し起こって止まないのは皆周知の通り。勿論、人格者として政治活動を行っている女性運動家も多々居ますが、謙虚である為に『目立ちたい人』に隠れて社会認知度が上がらないのが実態だと私は捉えてます。私の観た回は夜だったにも関わらず満席に近い客の入りで、社会の関心が高い
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のだろうと上映終了後に周囲の会話に聞き耳を立てましたが、驚くべき事に誰も前作を観て無いのです。つまり関心があるのは作品で取り扱われるテーマではなく、シアターイメージフォーラムで上映される作品を観たから自分は文化的だという動機な訳です。各映画館の来客には固定派閥があり、作品内容への興味から
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映画館を選ぶ訳では無い帰属意識には以前から気が付いていましたが、図らずも今回それを証明した結果に成りました。皆自分は知的文化人だと自身を定義する口実が欲しいのです。教訓、『賢者は多数の情報を検証し一つの答えを導き出す。愚者は一つの情報だけを根拠に宇宙の総てを理解したと自慢する。』。

本二部作の傑作ぶりとは裏腹に、日本では売名能力では天才的な某扇動政治家の箔付けに利用されたのが悔やまれます。何も知らない若い聴講者達は独政治運動家と同等の実績を持つ偉人と印象操作されてしまったのではないでしょうか。https://eufilmdays.jp/year2026/





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