1980年代。気弱で繊細な若き実業家ドナルド・トランプ(セバスチャン・スタンさま)は、不動産業を営む父の会社が政府に訴えられ破産寸前まで追い込まれていた。そんな中、トランプは政財界の実力者が集まる高級クラブで、悪名高き弁護士ロイ・コーン(ジェレミー・ストロングさま)と出会う。勝つためには手段を選ばない冷酷な男として知られるコーンは意外にもトランプを気に入り、「勝つための3つのルール」を伝授。コーンによって服装から生き方まで洗練された人物に仕立てあげられたトランプは数々の大事業を成功させるが、やがてコーンの想像をはるかに超える怪物へと変貌していく。
去年の1月17日に日本公開された本作でしたが、万難を排しても劇場で観て置くんだったと思った一本でして、この映画でドナルド・トランプを知ろうとするのではなく、彼のお師匠さんであるロイ・コーンの物語として観ると無茶苦茶面白い。
レイシストでファシストでもあった実に嫌な奴なんですが、最期はとある病に罹ってしまいあの世へと逝くんですけれども少なくとも自分はそのことを自業自得とは言えないんですね。
第97回アカデミー主演男優賞と助演男優賞をダブルでノミネートされたのも納得の出来栄えでして、監督がイラン出身のアリ・アッバシであることも今観ると更に興味深い内容であります。自分はネットフリックスにて配信されているので観たんですが、やっぱり思い出してしまったのが『如意伝〜紫禁城に散る宿命の王妃』でして、ラスト近くには「玉」を扱ったエピソードが出てきてひょっとして本作の脚本を書いたガブリエル・シャーマンさまは、ひょっとして『如意伝』を観ていたんじゃないかと勘繰ってしまう程意味深いシーンで御座いました。
https://www.trump-movie.jp/
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