人の話を聞くとき、昔よりもゆっくりと耳を傾けるようになりました。
その人の中にある“まだ言葉にならない答え”が、ふと顔を出す瞬間を見逃したくないからです。
若い頃の私は、つい急いで“正しそうな答え”を渡そうとしていました。
でも、こちらがどれだけ言葉を尽くしても、
相手の心がその準備をしていなければ、答えは届かない。
逆に、相手の中で何かが静かに熟してきた時は、
こちらが何も言わなくても、その人は自然と歩き出すものなんだと感じます。
だから最近の私は、急かしたり方向を示したりするよりも、
その人が落ち着いて考えられる空気をそっと守れるような存在でいたいと思っています。
人はそれぞれ、自分のタイミングで気づきにたどり着くもの。
その瞬間に触れられたら、それだけで十分です。
年齢を重ねた今は、そんなふうに静かに寄り添える自分でありたいと思っています。
P.S.
最近は人の話をゆっくり聞けるようになりましたが、
私の話になると、なぜか妻にはそっと3秒で流されます。
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