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2026年05月20日04:44

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【映画】映画館で観なかった自分を恥じた傑作『ブルーボーイ事件』

1965年、オリンピック景気が過熱する東京で、警察は街に立つセックスワーカーたちを厳しく取り締まっていた。そんな折、性別適合手術を受けた「ブルーボーイ」と呼ばれる人々への対応に警察は頭を悩ませる。彼らに手術を行っていた医師の赤城(山中崇さま)が逮捕され裁判にかけられるのと同時期、かつて赤城のもとで手術を受け、東京の喫茶店で働くサチ(中川未悠姐さん)は、恋人の若村(前原滉さま)からプロポーズされる。

ネットフリックスでの配信開始を機に慌てて鑑賞したが、これを映画館で観ていなかった自分を恥じるほどの傑作だった。
1960年代当時と比べれば、自分を含めた性的少数者(トランスジェンダー等)を取り巻く状況はいくらか改善されたかもしれない。しかし、昨今ネットフリックスで大きな話題を呼んだ恋愛リアリティショー『The Boyfriend』の出演者のような姿が「ゲイの主流」だと思われているのだとしたら、それは世間の大いなる誤解だと言わざるを得ない。
撮影のために2ヶ月も仕事を休めて、語学堪能で容姿端麗な人など、ゲイのコミュニティにおいても「勝ち組中の勝ち組」であり、肌感覚としては全体の1割にも満たないのです。

1992年に公開され、当時賛否両論を巻き起こした中島丈博監督の映画『おこげ』の世界から、世間一般の認識はそれほど変わっていないのではないか。いや、むしろ近年の排外主義やエセ右傾化の流れによって、状況はより過酷になっているとすら感じる。

男性の姿で男性を愛する同性愛者の私でさえ、この社会は生きづらい。そうであるならば、精神的には異性でありながら身体的には同性というギャップを抱えるトランスの方々が、これまでどれほどの苦しみを味わってきたか。想像するに余りある。

本作は、監督の飯塚花笑さま、そして主演の中川未悠姐さんという、トランスの当事者たちが自ら描き、演じているからこそ、セリフの一つひとつが本当に胸に刺さりました。

https://blueboy-movie.jp/


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