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2026年05月03日01:15

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「総員 玉砕せよ!(ニューブリテン島の悲歌)」


「総員 玉砕せよ!(ニューブリテン島の悲歌)」歌詞


昭和18年暮れの空
ニューブリテン島にて
ココボを立ちて バイエンへ
ジャングルの道 影は深く
デング熱に浮かされ 倒れる命
敵のアメリカ軍とまみえる その前に
川の底へと鰐に引きずり込まれ 喰われた命

飢えに苦しみ 川へ入り
両手に魚を 掴んだけれど
口に銜えた獲物が 口の奥へ
3匹目を追い 息が止まる
散るは弾丸か 己の業(ごう)か
密林に響く 虚しい風

あぁ 南の島の 泥濘(ぬかるみ)に
帰りたかった 故郷の空
誇りも夢も 闇にまみれて
波の音だけが 泣いている

昭和20年3月
海を埋め尽くす 敵の影
鋼の雨が 降り注ぐ
勝ち目を持たぬ 絶望に
成瀬少佐の 刃が光る
「我ら全員 ここに散るべし」
死出(しで)の山野(さんや)を 駆け抜けた

玉砕の夜を 彷徨い抜け
セント・ジョージ岬へ 逃げ延びた
命からがら 辿り着くとも
待っていたのは 無情の軍律
生き残った罪 責め立てられて
将校たちは 腹を切る

あぁ 南の島の 泥濘(ぬかるみ)に
帰りたかった 故郷の空
誇りも夢も 闇にまみれて
波の音だけが 泣いている

やがてセント・ジョージ岬も 紅に染まり
玉砕の火が 全てを飲み込む
参謀が命じる
「総員 玉砕せよ!」
誰の為の 命だったのか?
玉砕の命令を受けた500名の兵のうち
生き残った80名近くの兵が問うた
しかも玉砕を命じた参謀は
いつの間にか逃げて生き残っていた
この戦争の体験者の水木しげる先生は問うている
しかし この愚かで悲惨な罪深き戦争の責任は いつの間にか消えて行き
今や美談として日本軍を語る者もいる
戦死して逝った兵たちの
無念が 海を抱く
戦死して逝った兵たちの
消えて逝った魂が 海を抱く
ただ静寂が 海を抱く
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