「いつの日にかドレスを」歌詞噂話が廊下を走る 朝の申し送りの前「彼女が異動して来るらしいよ」 誰もが耳をそばだてたドアが開いて空気が変わる 眩しいほどの存在感高身長のモデル体型 長い脚が風を切る聞けば銀座の高級クラブ 夜の蝶だった過去がある
「排外主義者たちへ」歌詞街角で喚く声が響く「よそ者は出て行け」と唾を吐くその怒りの矛先は誰に向いてる?お前のその正義は誰を守ってる?数字を見ろよ 257万1037人彼らは勝手に湧いてきたわけじゃないお前らが票を投じた政治家たちが「安い手足」を欲しが
「ハンプティ・ダンプティ 飛び降りないで」歌詞ハンプティ・ダンプティ ビルの屋上へ冷たい風が 頬を撫でてくハンプティ・ダンプティ 錆びた柵を越え震える足で 際(きわ)に立った見下ろせば 遥か遠くのアスファルト車も人も まるでオモチャみたいだね
「愚かなる連合赤軍の唄」歌詞思想の熱に浮かされて誰かの正義を叫んでいた僕には分からない大義の旗ただ若さが暴走していく20歳の男性と21歳の女性逃げ出した背中に向けられた狂気革命左派の影の中で静かに命が消されていった1971年 7月半ば赤い手と手が結
「原子爆弾」歌詞八月の朝 蝉の声が響く広島の空に 銀の翼が光る「リトルボーイ」 無邪気な名を与えられ一瞬の閃光 世界を白く染めたエノラ・ゲイが去った後街は消え ただ熱だけが残る十四万の命が 音もなく砕け散った黒い雨が降り注ぐ 焼け焦げた大地
「ウクライナの地にて残酷なる戦争で」歌詞凍てつく大地 2月の風が裂ける鉄の怪物が 国境を跨いで唸るプーチンの命令で 世界が歪み始め静かな朝は サイレンに塗り潰された何の罪もない 日常が生きていた場所突然の炎が 全てを灰に変える逃げ惑う声 響
「蜘蛛の巣の晩餐会」歌詞大理石のテーブルを囲む高級なスーツの群れシャンパングラス揺らしながら 彼らは舌なめずりをする「どうすればもっと富を得られるか?」議題はそれだけさ窓の外の飢えた目なんて 誰も見ちゃいない賢い顔した悪魔たちが 地図に赤い
「可愛さの天才 天性のアイドル」歌詞君はたぶん 気づいていただろう自分がどれだけ可愛いかってことでもそれは少しも 鼻になんかつかなくて息をするように自然な 才能の塊そうさ 君は可愛さの天才だったんだ君が笑えば 利用者さんもつられて笑う張り詰めたフ
「いじめと隠蔽という悪魔に奪われた冷たい雪の中に消えた尊い命」歌詞2019年 北の街に吹く風は冷たく教室の隅で震える小さな影があった10人の笑い声 突き刺さるナイフのようにひとりの少女の尊厳を削り取っていく「助けて」と絞り出した声は空を切る教師は
「泥濘の先に」歌詞白い杖が並ぶ玄関で僕らは確かに笑っていたはずだった眩しいほどの正義を信じて誰かの目の代わりになろうとしていたあの日の密室 震える女性職員の声庇った僕の手を払いのけたのは誰あろう 守るべき場所の女性の「代表」だったお気に入り
「電動車椅子のマエストロ・エンジェル」歌詞朝の光が窓に差していつものドアが開く音モーターの静かな響きに乗って君が今日もやってくる「おはようございます!」って弾けるようなその声ととびきりの笑顔が僕らを包んで眠たい空気を塗り替えるんだ君は車椅子
「おかしいことに気づかない家畜の讃歌」歌詞頭を垂れよ 地面を舐めよ視線を合わせるな 我らは指導者口を慎んで「先生」と崇めなさい選ばれし富裕層 その呼吸さえ尊い奇跡雲の上の晩餐 下界の泥など見えはしないもしかしたら ほんの気まぐれで莫大な富の 溢れ
「記憶されることのない静寂なる死」歌詞生い茂る緑の影が落ちる場所土手のすぐ下 古い一軒家誰も近づかない 窓は閉ざされてゴミの山だけが 季節を重ねてた名前も知らない 顔も見たことない兄と妹 二人きりの暮らし親はもういない 仕事も持たない社会の
「嵐の強風の日の君との思い出に」歌詞ランドセルの背中から 学ランの袖が短くなるまで僕らはずっと一緒だったね 親友なんて呼ぶのも照れくさいけど君はいつも喧嘩っ早くて すぐに誰かに突っかかって止める役の僕はいつもヒヤヒヤ だけど不思議と気が合ったん
「僕のヒーロー 巨人の笑顔」歌詞廊下の向こうから影が伸びてくる180センチ越えの 大きな背中噂に聞いてた 総責任者(チーフ)がそこにいるまるで物語に出てくる 優しい巨人のよう勤め始めて すぐに耳にした「あの人はすごいぞ、頼れる男だ」と憧れと不安が入り
「君の背中を追いかけて」歌詞静まり返る廊下の隅でため息ばかり吐いていた頃「いつ辞めようか」なんて言葉がポケットの中で錆びついていた君は後からやって来たのに気づけば皆を照らしていた新しい風を吹き込むようにその場所の長になっていた「福祉って、そ
「家畜の檻の中で」歌詞テレビの画面が青く光る数字が踊る ファンファーレが鳴る僕はただ呆然と その宴を眺めていた「勝利」の文字が 誰のためのものかを知らずに隣の男が手を叩く「これで安心だ」と笑みをこぼす賢い羊飼いが手招きをして従順な群れは 自
「聖なる女神と乾杯を」歌詞書類の山を切り裂くようにその指先は踊る 指揮者のタクト若きサビ管 誰もが憧れる施設の空気を変える ジャンヌ・ダルク「この人にはこの支援を この人には傾聴を」迷いなき声が 現場に響き渡る凛とした横顔 誰も逆らえない完璧なカ
「永久に遠い存在の君と僕の妄想セットリスト」歌詞書類の山をサクサクと片付けてキリッとした顔で指示を飛ばす君若いのに誰よりもしっかり者でこの施設の頼れるリーダーだけどふとした瞬間に見せるくしゃっとした笑顔の破壊力利用者さんもスタッフもみんなそ
「レスポールの涙」歌詞静かになった休憩室で君の温もりがまだ残ってる気がした利用者の名前 一人ひとり丁寧に呼んでいた その声が消えて新しい場所へ 希望を抱いて君は笑顔で 手を振って行ったね「きっとどこでも 変わらずに」って僕も信じて 背中を押
「水曜日のパラドックス・シンデレラ(Wednesday's Paradox Cinderella)」歌詞彼女は四月に風と共にやってきた誰もが見惚れるような クールな横顔で「きっと自分が一番可愛いのを知ってるんだろう」休憩室の隅で 僕は勝手に決めつけていた人を寄せ付けない氷の
「北上川が果てる海と繋がる場所と富士沼の物語」歌詞北上川(きたかみがわ)の風が運ぶ 遠い日の記憶橋浦(はしうら)大須(おおす) 父が生まれ育った場所伯父さんが守っていた あの古い家は冷たい海に 伯父さんの命とともにすべてを呑まれたあの日針岡(はり
「生活感の無い部屋で」歌詞君の笑顔は 誰よりも無邪気でくしゃっとした目が 僕を捉えて離さない廊下の向こうから 小走りで寄ってきて「ねえ、見て」って差し出す 小さなお菓子の包み紙僕は思わず頭を撫でて こっそり飴を渡してしまう「内緒だよ」って言
「家畜のアンセム」歌詞テレビの中じゃ笑顔の仮面「最低限度」なんてお題目選挙カーから撒き散らす夢投票箱が閉まればゴミ箱行きさ福祉の旗は色褪せて揺れる一番後回しにされたSOS見えないふりして通り過ぎる偉そうな奴らの黒塗りの車財布の底はとうに見えて
「月曜の雨、金曜の虹」歌詞君の車椅子が軋む音 静かな朝の廊下に響く大人の身体に宿る 無垢な瞳が僕を見上げる限られた言葉の世界で 君が一番大切にする音「おかあさん」 その五文字が 何よりも温かい月曜日の空は いつも少し灰色に見えるね握りしめた
「その一言が刃になる前に」歌詞ニュースの誰かが言っていた「死ぬくらいなら逃げればよかったのに」画面の向こうで賢しらに「命を粗末にするなんて馬鹿だ」と正常な思考回路が焼き切れた夜を君は一度でも想像したことがあるかい?「辞める」という選択肢さえ
「沈黙のサバイバー (Silent Survivor)」歌詞教室の隅で震えてた影がオフィスの蛍光灯の下 伸びてゆく「いじめは犯罪」誰かが言った正論が宙に浮いては 消えてゆく大人は言うよ 「見て見ぬふりも同罪だ」と安全地帯から石を投げる 綺麗な偽善徒党を組んだハイ
「通知音の残響」歌詞去年の夏の湿った風が また僕の窓を叩く君がいなくなってから もう季節が一巡りしたんだね一歳年下の君は いつも少し後ろを歩いていて「先輩、待ってくださいよ」って 笑う顔が焼き付いてるあの日のLINE まだ消せずにいるよ「携帯変
「十七歳の終わりのレクイエム」歌詞卒業証書の筒がまだ部屋の隅で埃をかぶる前夏が来て 僕らは自由という名の劇薬を飲んだ噂話が風に乗って届いたのは 蒸し暑い夜のことあいつが死んだらしい 遊泳禁止の海で酒に溺れ 波にさらわれ 魚たちの餌食になった