草場一壽 (Kazuhisa Kusaba OFFICIAL)
「外に出なさい」
もちろん、長老たちとは初対面でした。
まず訪ねたのは、彼らが集合したキャンプ・アバロン(Camp Avalon Spiritual Nature Retreat)という場所で、セドナの中でも特にエネルギーが強いとされる「カテドラル・ロック」の近く、オーク・クリークというせせらぎに沿った場所に位置したところです。
キャンプとはありますがキャンプ場ではなく、精神的な探求や癒やしを目的とする「スピリチュアル・ネイチャー・リトリート」として知られていて、瞑想やヨガ、ドラムサークルなどが行われる聖なる空間です。
土地のエネルギーを感じながら、自然と深くつながるための場として使われています。
目があえば、仲良し。自然と抱き合って友人になる・・・。
長老たちとの出会いはこんな感じで、名乗る前に、もう旧知の仲のような雰囲気が漂います。
みんなひとつという意識があるからでしょうが、自然(大自然)の役割もとても大きいのだと思います。
開かれているところで、おのずと心が開かれるというか、まるごとの「私」はもともと自然の中にあるのですね。
「外に出なさい」。長老のシンプルな言葉は実に的を射ています。
外に出るとは、私「の」外に出ることであり、私「が」外に(自然の中に)出ることであり、境はありません。
広大な空の下、ただそこに在るだけで、大地の鼓動と自分の鼓動が重なっていくのを感じます。
夕方、ホテルへの帰途の車中、ロケ隊の仲間といつしか子どもの頃のはなしになりました。
お寺の境内で遊んだことや、今と比べようもなく不便で、楽しかった思い出で盛り上がりました。
言葉を頭で受け取ろうとするより先に、懐かしさのような感覚が湧き上がります。
もうすでに知っている・・・は、「大いなる真理」というものの手前にも確かな記憶としても残っていると感じます。
私たちの過去は、個々の思い出という表層のさらに深いところで、人類が共有してきた大いなる時を受け継いでいるのでしょう。
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