昨日の日記にも書きましたが、
息子が小学生の時、スポーツ少年団に入りソフトボールを始めた彼とともに、
私もコーチや監督として子どもたちの指導に関わるようになった時のこと。
その中で印象に残っている一つに、“ボールが怖い子どもたち”との日々がある。
守備練習をしていると、最初のうちは多くの子がボールの正面に入ろうとしない。
怖さからか、横に手を伸ばして取ろうとする。
当然うまく取れず、グローブに当たったボールが跳ね返って体に当たり、痛い思いをすることが多かった。
私は子どもたちにこう伝えた。
「横に手を出すから取れないんだよ。正面に入れば、ボールはちゃんと見えるし、痛い思いもしないんだよ」
すると子どもたちは一度は正面に入ろうとする。
しかし、やはり怖いのだろう。なかなか真正面に入る勇気が続かない。
そこで、もう一度伝えた。
「正面に入ってないから、ボールが飛んでくるラインが見えないんだよ。見えないから取れないんだよ」
その言葉に、また一度は正面に入ろうとする。
だが、怖さが勝つのか、すぐに元の取り方に戻ってしまう。
そこで私は、少し厳しいようだが大切なことを伝えた。
「ボールが取れないとミスになる。ミスが続くとチームが負けちゃう。みんなで勝ちたいなら、怖くても正面に入ってみようよ」
その言葉を聞いた子どもたちは、
ボールに当たりながらも、痛い思いをして泣きながらも、正面に入ろうとする姿を見せてくれた。
怖さを抱えながらも、仲間のために前へ出ようとするその姿に、胸が熱くなり、涙したのを今でも覚えている。
あの日の子どもたちの表情は、今でも忘れられない。
自分のためだけなら逃げてしまうことでも、仲間のためなら踏み出せる。
その小さな一歩が、どれほど大きな成長につながるのかを、子どもたちは身をもって教えてくれた。
子どもの素直さは、大人が忘れかけた大切なものを思い出させてくれる。
そして、ふと思い出すのが、私の好きな名言、イチローさんのこの言葉である。
「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」
あのとき見せてくれた小さな一歩が、いつの日か彼らの背中を押す力になってくれていればと思う。
(↓音出ます)
https://youtu.be/DwTinTO0o9I?si=_AMO_zypwWGO1MfR
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