「3K(きつい・汚い・危険)は夫の役目」
妻の困った顔を見たくなくて、二つ返事で泥をかぶるのが理想の献身だと信じてきた。
しかし、それが当たり前になった今、残ったのは残酷な「温度差」だった。
普段はバイオテロリスト扱いなのに、排水溝掃除の時だけは
「あなた頼んだわよ!」とヒーローのごとく召喚される。
用が済めば「汚れてるからはよ風呂入って!」と投げ捨てられ、感謝の言葉も届かない。
汚れを被るほど「便利屋以下」に存在が希薄になると気づいた時には、もう手遅れ。
「助かったわ」の一言を欲しがるも、平和のために言い出せない。
妻の平穏を支える「24時間待機の3K対策員」になりきること。
それが、私の目指した理想の夫像なのかもしれない。
……たぶん。
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