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2026年03月17日11:31

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知らないと怖い「湿布から始まる処方カスケード」

鈴木広宣

その『シップ薬』が、あなたの脳を弱らせるかもしれない。
― 知らないと怖い「湿布から始まる処方カスケード」 ―
保存しておきたい話です画びょう

腰が痛い。 膝が痛い。 肩がこる。
整形外科や内科に行くと、ほぼ必ずと言っていいほど言われる言葉があります。
「シップ出しておきますね。」
そして多くの人はこう思います。
「貼り薬だから安全。」

ところが医学的に見ると、この認識は半分正しく、半分は誤解です。
なぜなら多くのシップ薬は
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という鎮痛薬だからですカプセル
つまり
ロキソニン
ボルタレン
と同じグループの薬です。
貼り薬という形をしているだけで薬理学的には鎮痛剤そのものなのです。
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カプセル実際に処方されているシップ薬
整形外科などでよく処方される湿布を見てみましょう。
●ロキソニンテープ(ロキソプロフェン)
●ロキソニンパップ(ロキソプロフェン)
●ボルタレンテープ(ジクロフェナク)
●ボルタレンゲル(ジクロフェナク)
●モーラステープ(ケトプロフェン)
●モーラスパップ(ケトプロフェン)
●セルタッチ(フェルビナク)
●ナボールテープ(フェルビナク)
●アドフィードパップ(ケトプロフェン)
市販薬を含めれば
フェイタス
サロンパス
なども同じ系統です。
つまり日本人が日常的に使っている湿布の多くはNSAIDs鎮痛薬です。
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🧬湿布は皮膚から体に入る
ここで重要な事実があります。
湿布は皮膚に貼りますが薬は皮膚の上に留まりません。
皮膚
↓
皮下組織
↓
毛細血管
↓
血流
というルートで体内に吸収されます。
医学的には経皮吸収(transdermal absorption)と言います。
つまり湿布は「皮膚から飲む鎮痛薬」なのです。
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危険・警告NSAIDsで起きる体の変化
NSAIDsはCOX(シクロオキシゲナーゼ)という酵素を阻害します。
するとプロスタグランジンという物質が減ります。
このプロスタグランジンは炎症だけでなく
・血管拡張
・腎血流維持
・ナトリウム排泄
にも関係しています。
つまりNSAIDsは血管を収縮方向に動かす薬でもあります。
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グラフ湿布で血圧が上がる?
研究ではNSAIDsの使用により血圧が平均3〜6mmHg上昇することが報告されています。
(Johnson AG et al., Ann Intern Med 1994)
高齢者では10mmHg以上上昇するケースもあります。

なぜか。
NSAIDsは腎臓でナトリウム排泄血流調整を変化させるためです。
その結果 体液量増加 血管抵抗増加が起きます。
つまり血圧が上がる。
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カプセルそして降圧剤が処方される
血圧が上がると次に出てくるのが降圧剤
例えば
●アムロジピン(カルシウム拮抗薬)
●オルメテック(ARB)
●エナラプリル(ACE阻害薬)
ここで薬が1つ増える。
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🧠そして脳血流が下がる
血圧は悪者にされがちですが実は重要な意味があります。
特に高齢者では血圧は脳血流を維持する圧力でもあります。
脳は体重の約2%しかありませんが全身血流の20%を消費する臓器です。
そのため血圧が下がりすぎると脳血流が低下することがあります。
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複数本低血圧と認知症
いくつかの研究では高齢者において過度な降圧が
・脳血流低下
・認知機能低下
と関連することが報告されています。

例えば
Leiden 85-plus Studyでは低血圧群で認知機能低下が多いことが示されています。
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危険・警告湿布から始まる連鎖
ここで見えてくる流れがあります。
腰痛
↓
シップ薬(NSAIDs)
↓
血圧上昇
↓
降圧剤
↓
脳血流低下
↓
認知機能低下
これが処方カスケードです。

1997年
老年医学研究者Rochon & Gurwitzが提唱した概念です。
薬の副作用を新しい病気と誤認しさらに薬が増える現象。
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地球人体は巨大なシステム
人体は
神経
免疫
血流
腸内細菌
が連動する巨大な生命システムです。
そこに薬が一つ入ると別の場所が少し動きます。
そして薬が増えるほどそのバランスは変わっていきます。
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ハーブまとめ
シップ薬は悪い薬ではありません。
急性炎症にはとても有効です。
しかし長期使用 そして多剤併用では思わぬ連鎖が起きることがあります。
人体という宇宙は一つの歯車が回ると別の歯車も動く精密な生命システムです。
だからこそ痛みを抑えることだけでなく、なぜ痛みが起きているのかそこを見る視点が本当の意味での健康への第一歩なのかもしれません。
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