心が救われる動物物語
6週間前、隣の家が差し押さえになりました。
家族が慌ただしく荷物をまとめ、車で去っていくのを私は見ていました。
まさか——
犬を置き去りにしていくなんて、思いもしませんでした。
数日後の夜。
か細い鳴き声が聞こえ始めました。
最初は野良猫かと思ったんです。
でも、フェンス越しに見えたのは、裏庭に閉じ込められた2匹の大型犬でした。
水もフードもなく、雨水が溜まった子ども用プールの濁った水を舐めていました。
すぐに保健所(動物愛護センター)へ連絡しました。
でも返ってきたのは「対応まで5日から1週間ほどかかります」という言葉。
5日?
あの状態で?
待てませんでした。
私は今までしたことのないことをしました。
フェンスをよじ登ったのです。
白い子は最初、低くうなりました。
無理もありません。
人間に裏切られてきたのですから。
でも茶色の子は、まっすぐ私のところへ歩いてきて——
そして、足元に崩れ落ちました。
立っていられないほど衰弱していました。
私はまずその子を抱えて外へ出し、
それから白い子の元へ戻りました。
すると向かいの家の方が走ってきました。
止めるためではなく、助けるために。
毛布を持ってきて、自分のかかりつけの動物病院へ電話してくれました。
赤の他人なのに。
4時間も一緒にいて、応急処置を手伝ってくれました。
獣医師は言いました。
「あと2日遅れていたら、助からなかったでしょう」
今、2匹は回復途中です。
並んで眠り、互いの姿が見えないと不安そうにします。
私は一時的に預かるつもりでした。
新しい家族が見つかるまで、と。
でも——
気づけば、ここがこの子たちの家になっていました。
あの庭に閉じ込めたまま去っていった元の飼い主へ。
この子たちは、もう安全です。
あなたのおかげではありません。
そして、二度と見捨てられることはありません。
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