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2026年03月01日15:45

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震災遺構の保存問題

この記事についてる写真では、
たとえば南三陸町の防災庁舎。
「防災」なのに屋上まで津波をかぶって(写真見ればわかるね)
役場の職員以外でもここに避難してきた人とか、大勢が犠牲になった。
防災庁舎が全く役に立たなかった、むしろここさえなければ
ここ以外に避難して助かった人もいたんじゃないか、って
「保存するかどうか」でずいぶんもめたっけ。

大川小学校もそう。
たくさんの子供が犠牲になったのは全国的に有名。
この建物を残すか、見てしまうと思いだすのがつらいか、が議論されてた。
大きい建物なので全部をそのまんま保存するのはお金がかかる。
数年おきに補修もしなくちゃならない。
そのお金、誰が出す?
石巻の門脇小学校も(この記事にないけど)震災遺構としての保存を
「全体にするかどこかの一部にするか」でまだ決まってない。
一時的にはクラウドファンディングでなんとかなっても、
「遺構」というなら永遠に残すくらいの勢いじゃないとね。
3D映像にしてバーチャルリアリティ画面で見てもらう、話もあったが
どうなったんだったかな。

奇跡の一本松はすでに人工物に入れ替わっている。
津波のときは残っても、植物の命は永遠じゃないしね。
枯れてしまって倒壊の危険があるっていうんで、人工物にされた。
幹は中心部をくりぬいて芯を入れ、残す外皮には防腐処理をし、
枝葉は合成樹脂と金属で「そっくりさん」を作ってくっつけた。
根っこ部分は彫り上げて防腐処理して保存、展示されてるんじゃなかったかな。
1億5千万の費用をかけても、陸前高田に観光客を呼び込んでくれる、
っていう話だったんだが、現実はそうでもないようだ。
街中から少し離れた場所にあるので、観光客は「一本松」を見ても
街には寄らないで帰ってしまうらしい。

今になって聞こえてくるいやな話がいくつかある。
津波で家を失った人たちのための復興住宅地にかかわる利権とか
(特定業者が得をしたとかいう話ね)
もともとあるインフラ(ガスや水道)が使えたのに新しく作ったとか。
一本松も市民オンブズマン(だったかな)が計算してみたら
「1億5千万なんかかからない」はずだったって言われてる。

震災の主人公というか、本当に気遣わなくちゃならない相手は
家や家族を失った「人間」たちだと思うんだがなぁ。
その人たちへの補助や配慮やらのフォローアップがどんどん打ち切りになる。
人口は若い人からどんどん流出、被災した企業が戻ってこなくて
働く先がないからね。
企業どころか、街中の商店や飲食店がどんどん減ってる。
震災後に新しくできたところも数年で閉店してたりする。

でていくことができない年寄たちはほったらかし。
買い物する店もたまには行きたい外食先もなくなる。
「あのとき死んでいればよかった」と口にださないようにしている。
言ってしまうと歯止めがなくなるので。

この街は、もうダメなんだろうなぁ。
漁業の衰退と少子化高齢化でそもそも弱ってた「街の底力」が
津波でさらわれて、焼け野原みたいになってしまったのだろうなぁ。
もう少し長生きできたかもしれないのに、
早めに息の根とめられた感じかなぁ。
…などと閉まったシャッターだらけの街並みを見て思う。

追記;
震災遺構は「後世に伝える」ためには大切だと思う。
被災してしまった人たちの気持ちはどうでもいいとは言わないが、
その人たちが見たくないかどうかと、
震災を知らない人たちにきちんと怖さを伝えることは別のこと。
2001年に神戸を旅行したとき「震災遺構」みたいなものがないか探したら、
港の一角に「崩れた岸壁とそこに立つ曲がったガス灯」があった。
小さい遺構だけど、その前にみた資料館の映像にはない迫力があった。
何も感想が言えない、心の中にしーんと静寂が広がるような気持ちになった。

広島に原爆ドームがあるからこそ、
長崎の浦上天主堂前に「嘆きの天使」があるからこそ、
伝わるもんもあると思うよ。
資料館内部の展示物は、はそりゃ悲惨だけどね。


■岩手、宮城、福島の「あの時」と「今」=東日本大震災15年
(時事通信社 - 03月01日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=8689301
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