mixiユーザー(id:67073406)

2025年11月27日18:58

27 view

置き去りにされた猫

Facebook「子猫ちゃんのスカッと」

毎朝、うちの窓の前に一匹の猫がいます。
鳴きもしない。ドアをガリガリもしない。
ただ、静かに前足をガラスにそっと当ててくる。
「まだここにいるよ」って、確認しているみたいに。

最初は、近所の誰かが飼っている猫だと思っていました。
ちょっとウロウロして、すぐ自分の家に帰るんだろう、と。
でも、何日経っても同じ時間、同じ場所、同じ表情でそこにいる。
あまりに気になって、ご近所さんに聞いて回りました。

そこで聞かされた「本当の話」に、正直、言葉を失いました。
角の家に住んでいた家族が、数週間前に引っ越したらしい。
猫を置いていって。

荷物は全部持って行ったのに、この子だけは置き去り。
首輪もつけたまま。
近所の人の話では、それ以来ずっと、前の家の窓の前に通い続けているそうです。
もしかしたら今でも、「大好きな家族が、またドアを開けてくれる」と信じているのかもしれない。

雨の日も、風の日も、じっと外で待つ猫。
目の前にあるのは、冷たいガラスと、誰もいない部屋だけ。
それでも諦めきれずに通い続ける、その小さな背中を見ていたら、
だんだん「かわいそう」では済まされない怒りが湧いてきました。

動物は忘れません。
匂い、声、手の感触。
一緒に過ごした時間の積み重ねで、家族を覚えている。
それなのに、人間の都合ひとつで「今日からいらない」と、簡単に切り捨てられる。
引っ越しなら保護団体に相談することだってできたはずなのに、
わざわざ置いていくという選択をした大人が、ここにいる。

今日、私はドアを開けました。
覚悟を決めて、「うちに入っておいで」と声をかけました。
この子は少しだけ迷ったあと、そっと部屋に入ってきて、私の足に頭をコツンと押し当てました。
まるで「もう待たなくていいんだね」と確認するみたいに。
この子は、もう窓の外で雨に打たれながら、誰もいない家を見つめ続けなくていい。
今日からここが、この子の家です。

「たかが一匹の猫」と思う人もいるでしょう。
でも、その一匹にとっては、世界は家族と家だけなんです。
引っ越しのたびにペットを置いていく大人がいる一方で、見て見ぬふりをしなかった近所の誰かが、その命をつなぐこともできる。
たった一人の「おせっかい」で、救える命がある。
たった一度「ドアを開ける」だけで、外で震えている誰かの人生は一気に変わる。

うちに来てくれて、ありがとう。
もう、窓の外で待たなくていい。
ここがあなたの「ただいま」の場所です。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する