大の里が目指す「唯一無二の横綱」 大相撲取材歴70年以上の元NHKアナ・杉山邦博が語るその魅力と将来像
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大相撲九月場所五日目、全勝で賜杯レースの先頭に立つ横綱豊昇龍は東前頭三枚目熱海富士を寄り切りに退けた一方、豊昇龍と並走していた関脇霧島が新小結の安青錦の送り出しに屈して一敗に後退、全勝を守った豊昇龍が単独トップ。昨日伯桜鵬に二場所連続で金星配給の横綱大の里は西前頭二枚目の王鵬を突き落としで制し、同じく一敗の大関琴桜も西前頭三枚目豪ノ山を押し出しに仕留め、初日、二日目以来、上位陣安泰の一日となりました。
さて、今日の横綱豊昇龍、過去通算3勝5敗と合い口の良くない熱海富士に対して両手突きの立ち合いから体を起こして右四つ、左上手を取って危なげなく寄り切り。一方の横綱大の里は、過去の対戦成績4勝3敗で横綱昇進後初めての金星を供給した難敵の王鵬と対戦、右をのぞかせる立ち合いも王鵬の突きに上体が仰け反りながら前に出て、王鵬の首を上から右で押さえての突き落としで「連敗はしませんでした」。「昨日、負けたので、気持ちは切り替えていけた。負けた時点で、気持ちは立て直していた」と、前向きに気分転換をして臨んでいたとのことで、久しぶりに東西二横綱が充実の土俵を見せている印象があります。
小結で迎えた先々場所で12勝、関脇の先場所で10勝を挙げ、今場所11勝で「三役で3場所33勝」という大関昇進の目安に達する関脇若隆景は、今場所は初日から昨日まで黒星と白星が交互するやや厳しい展開で、ここまで2勝2敗。阿炎との対戦の今日の一番では両手突きの立ち合いから阿炎の突きを下から受け止め前に出て、阿炎が引いたのに乗じて距離を詰めての押し出し。初の連勝で白星先行となりました。今日の五日目は、横綱審議委員会の本場所総見が行われ、大島理森委員長(元衆院議長)は大の里と豊昇龍の両横綱について「本当に横綱らしく、堂々とした横綱相撲を見せてくれた」と評価。さらに若隆景について、大関が琴櫻のみの状況を鑑み、「そういう意味でも、これから頑張って欲しい。目指して欲しい」と若隆景に期待のコメント。満員御礼の盛況の土俵について、升席で観戦した各委員からは「まるで千秋楽のような盛り上がりだ」との声が上がったとか。
この両横綱+若隆景について、八角理事長(第61代横綱北勝海)は「大の里は圧力勝ちだった。問題ない。豊昇龍は必死にやっている感じがする。まずは最後まで出ることが大事。ちゃんと勝って、毎場所で優勝争いをすることだ。若隆景は頑張っている。これからだろう」とコメントしたようですが、賜杯レースの単独トップにある豊昇龍を「まずは最後まで出ることが大事。ちゃんと勝って、毎場所で優勝争いをすることだ。」とコメントしたそうで、「まずは最後まで出ることが大事。ちゃんと勝って、毎場所で優勝争いをすることだ」とは、八角理事長は豊昇龍については結構厳しいコメントを残したなと思います。
これで、全勝の豊昇龍を大の里、琴櫻、霧島、平戸海、若元春、隆の勝、宇良、美ノ海、正代、友風、竜電の11人が一敗で追走する展開になりました。
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