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2025年07月29日13:23

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パレー/デトロイト響名演集(その3)

その2から間が空いてしまった。パレー/デトロイト響10枚組ボックスの完結編、9枚目と10枚目はシューマンです。4つの交響曲とマンフレッド序曲が収録されています。CD2枚に収まる曲として、ちょうどよかったのかな?

全体を通じて、引き締まった小気味よさで統一されており、大交響曲のふりをして力み返ったり局部をデフォルメしたりしないのも好ましい。言い方を変えれば、厳しく容赦のない造形。これはパレー/デトロイト響の演奏の特徴でもあります。シューマンの演奏はとかくもっさりしがちで、オーケストレーションがヘタなどというまことしやかな説の根拠になっているのですが、パレーにかかると全然そんなことない。そもそもみっちが初めてパレーに接したのは、ルフェビュールとのシューマンのピアノ協奏曲録音でしたから、オケは違っていてもシューマン指揮の手腕には疑問がありませんでした。パート間のバランスが見事に整理されていて、 これぞシューマンがめざした響きだったのではないかと思えます。

以上で終わりなようなものなんですがf^^;、各曲ごとに少しだけ。

1番は、惜しいことに冒頭のトランペットがちょっとペラい。ほかでそんなことを感じたことはないのに、どうしてここだけアメリカン? それ以外は素晴らしいです。

2番は、第1楽章序奏から金管濃い目でわくわくさせてくれます。最後まで集中して聴ける。よくわからない退屈な曲だと思っている人に聴いてほしい。

3番、第1楽章は案外落ち着いたテンポで終始します。速いだけじゃない、かといって大げさでもない。これぞライン。フィナーレではコーダに入ってもテンポそのままで突き進むので、ここで遅くする演奏に慣れていると目が回りそうf^^;。

4番は、このボックスで唯一のモノラル録音。ステレオ機器が間に合わなかった? 立体感がなく、もともと残響少なめな音質がよけいに乾いた感じがします。いい演奏なのでステレオで録り直してほしかった。

最後に収録されているのがマンフレッド序曲。みっちはこの曲にうるさい派です(爆)。序奏はゆったりした流れで主部での突進との対比を作っています。展開部は各声部の絡み合いが見事。後半の聴きどころ、うねる弦のユニゾンから主部に戻って再び突進へと、このあたりの推移がドレスデン時代のシューマンの充実ぶりをよく示しており、演奏も素晴らしい。この曲はフルトヴェングラー/ベルリン・フィルという伝説的な録音があって、この呪縛からはなかなか逃れられないのですが、ステレオで聴くならパレーかもしれない。
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