清水 友邦
「ドングリ」
ブナの森林地帯に住んでいた縄文人は、ドングリを主食にしていました。
遺跡から、ドングリをすりつぶす道具である、大きな石皿やすり石が発掘されています。
縄文人は、ドングリを割って中身をすりつぶして粉にして、それを流水にさらしてアクを抜いて乾かして保存して、それを団子にして、土器で加熱して食べていたようです。
今でも岩手では、ドングリが食べられています。
米の生産量は、一反あたり178キロと言われていますが、どんぐりの生産量は、一反150キロになるので収穫量は米とさほどかわりません。
稲作は田植えから水管理、稲刈りまで汗水たらして働かなければなりませんが、ドングリはほっといても勝手に実がなります。
一週間ほど山に出て拾えば、1年分の主食を蓄えることができました。
縄文の住居跡からは、炭化している木の実が混じった、パンやクッキー状のものが発掘されています。
蜂蜜をつけると、おやつになります。
貯蔵されていた食物は、クルミ、クリ、トチ、ドングリなどで堅果類をよく食べていたようです。
最近の研究では、縄文人の寿命は以外と長く、ある集落では65歳以上が3割もいたようです。
体に障害を持って働けなかった人も、大切にされて長生きをしていました。
アフリカの狩猟採集民サン族の平均労働時間は、3時間半という報告があるので、豊かな自然に囲まれた縄文人は、ゆったりとつろぎながら、のんびり暮らしていたかもしれません。
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