相変わらず、米問題が世情を賑わしています。
米価格の高騰によって、備蓄米の放出との事態に立ち至っていますが、
僕はまだ備蓄米は食べていません。
それはさておき、しみじみと日本は米の国だなぁと思っています。
かつて、僕は弥生時代に稲作が始まったと教わったような気がしますが、
今は、日本の稲作は縄文時代に始まったとする説が定説になっている感じです。
中国大陸から朝鮮半島を経由して日本に入って来たとされています。
日本では、奈良時代に貨幣が鋳造され、
平安時代にも多くの種類の貨幣が発行されていますが、
必ずしも貨幣経済に移行した訳ではなく、
依然として、絹と布と米が貨幣の代わりに使われていました。
平安時代末期から大量の渡来銭が入って来て、貨幣経済の時代になりますが、
江戸時代の武士の俸給は依然として米でしたから、
米が経済の中心の一つだった事は間違いありません。
米の大量輸送のため航路が開かれ、札差などの商人が産まれています。
しかし、古来から日本人の主食は米だと言うのは間違いだと教わった事があります。
都市部では、米が主食でしたが、
大多数を占めた農民などは、稗や粟などを主食としていて、
日本人の誰もが米を食べるようになったのは、
戦中の食糧管理法だとの話を大学の日本史で聴いた覚えがあります。
日本の国の美称として、豊葦原瑞穂国と言われる事があります。
『古事記』には「豊葦原の千秋長五百秋の水穂国」
『日本書紀』神代上には「豊葦原千五百秋瑞穂の地」とあり、
豊葦原瑞穂国は、その略称なのでしょう。
瑞穂は、みずみずしい稲の穂の意味ですから、
やはり日本は米の国なのでしょう。
戦前戦後を通じて活躍した歌人の安成二郎が下記の歌を詠んでいます。
豊葦原瑞穂の国に生まれ来て 米が食えぬとは嘘のよな話
1916年(大正5年)に出版された、『貧乏と恋と』に収められているとの事です。
ちなみに、米騒動が起きたのは、1918年の事です。
【今日の一句】
繰り返し 注意されたが 舌を出し
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