昨年末、冬木透が89歳で亡くなったという訃報に接しました。ああついに……。『ウルトラセブン』、その昔ずっぽりハマってました。『ウルトラマン』の音楽がいかにも戦後の昭和を思い起こさせるのに比べて、『ウルトラセブン』のそれはより新しい未来的なSF作品という雰囲気がありました。子供時代に大きな影響を受けた作曲家といえば、冬木透と冨田勲の二人が挙げられるでしょう。聞くところによると、マロこと篠原史紀氏もウルトラセブンになりたかったらしいf^^;。追悼としてなにか記念になるものはないかと、アマゾンでポチったのが以下の2つです。
・男声合唱のためのウルトラセブン
全音楽譜出版社
男声合唱用の楽譜本。「ウルトラ警備隊」、「ULTRA SEVEN」、「ワンダバ・メドレー」などを含む全16曲、作曲者冬木透自身による編曲です。
みっちはコーラスやっているわけではないし、当面これでなにかできる予定もないのですが、この表紙見たらとりあえずほしくなるでしょうよ。中身もヤバい、ヤバすぎる。1曲目の「ウルトラセブンの歌」は、番組冒頭でマーブル状に渦巻くタイトルバックで流れる不気味な半音階下行から重厚なコラール、そしてセブン、セブンの連呼まで再現されていて興奮します。ただし、間奏部分は、オーケストラのフルサイズバージョンだと、短調に傾いているのと長調でイケイケのと2種類が聴けるのですが、このコーラス用編曲では前者だけになっています。いつか、室内楽アンサンブルで「ウルトラセブンの歌」演奏できないかな。
・アンヌのテーマ
VAP VPCD-81345
ウルトラ警備隊の友里アンヌ隊員の休日をテーマにしたCD。アンヌは劇中で隊員服姿と白衣姿、あとダンとのデートを装って潜入する普段着の回もあったりして、特撮番組としては見せ方がよく考えられていました。髪型も肩近くまでの長めとベリーショートのバージョンがあって、みっちの好みはベリーショートでしたf^^;。だれが考えついたか知らないけど、こんなジャケット出たら買うだろ(爆)。
「アンヌのテーマ」は、番組放送中にはなかった曲で、このアルバムが制作された1999年に新たに書き下ろされています。CDでは最初と最後、その中間の都合3回バージョンを変えて登場します。したがって、1曲目に収録されている「アンヌの休暇」のポエムを読んでいるのは、当時のアンヌ隊員ではなく1999年のひし美ゆり子なわけです。それでも、やっぱりアンヌはアンヌなんですよ。懐かしい。ただねえ、このポエムの中で、彼女は一度もダンの名前を呼びません。それはそれでいいんだけど、結局二人の関係は? などと思いを馳せることになりましたよ。
全作曲・編曲:冬木透とされており、2曲目の「ウルトラ警備隊の休日」では、ウルトラ警備隊の歌が劇中とは一味違う室内楽編成で、その優しい響きと進行に思わず涙。「ミラーマンの唄」も同様の趣向、これもいい。つづく「モロボシ・ダンの光と影」では、独奏チェロが深い陰影を表現して印象的。「帰ってきたウルトラマン」で冬木透が担当したのはMATのテーマで、ここではやはり穏やかなアレンジながら、拭えない悲劇性を帯びているのは、ストーリーを暗示しているかのよう。などなど、ウルトラシリーズに思い入れのない人でも鑑賞に耐える、好きな人ならなおさら浸れるよいコンピレーションになっています。この室内楽編成の楽譜がほしい!
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